デジモンアドベンチャー タケル
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私達が崖から落ちているその時。
「マーチングフィッシィーズ!」
という声が聞こえて私はお魚の上に落ちた。
『助かった……』
「おい!あれ」
「急げー!」
ヤマトさんの声を聞いて後ろを振り向くと、クワガーモンが落ちてきた。
そのせいで大っきな津波が出来上がり私達に襲いかかってくる。
私達は皆、陸に幸運にも乗り上げた。
『今度こそ、助かったの?』
私は周りを見渡した。
「みたいだな」
「なんだったんださっきの魚は……」
「あれはね、マーチングフィッシィーズさ。おいら魚を自由に操る事が出来るんだ」
「そうか、お前のおかげだったのか。ありがとう、プカモン……じゃなくて」
「ゴマモンだよ」
そういえば、皆姿が変わっていて名前まで変わっていた。
「ボク達進化したんだ」
「進化?なんだ進化って」
「普通はある生物の種全体がより高度な種に、変化する事ですけど……」
光子郎さんの言葉は難しかった。
「ふーん、とにかく前より強くなったみたいだな、進化してもデジタルモンスターなのか?」
「そーだよ、太一と会えてよかったよ」
「え?なんで」
「僕は自分だけだと、進化出来なかったんだ、きっと太一と会えたおかげで進化出来たんだよ」
そうなんだ……いいな……。
「それより、これからどうする?」
「元の場所に戻ろう、大人達が助けに来るのを待つんだ」
「戻るって言ってもなー」
「ずいぶん流されちゃったし」
「崖の上にまで戻るのはかなり簡単じゃなさそうだぜ」
私達は元居た所を眺めた。
「じゃあ、どうしたらいいんだ、どこか道を探して……」
年長組の人達が戻る戻らないの話をしていた。
ここはキャンプ場とは違うと思うのは一目瞭然だし。
「とにかく、行こうぜここでじっとしててもしょうがないや」
「おい!どこに行く気だ」
「さっき海が見えたんだよ」
「海?」
「そう、だから行ってみようぜ」
太一さんは歩き始めた。
「行ってみるか?」
「ええ」
丈さんがなにか言ってるが無視をして私達は歩き始めた。
「丈、早くおいでよ」
丈さんも歩き始めた。
皆、自分のパートナーとお喋りしながら歩いている。
「ん?海の匂いがしてきた」
「見えたよ!海だー!」
少し遠くに海が私にも見えた。
「こんな所で電話の音?」
その時、電話のなる音が聞こえた様な気がする。
皆でその正体をみるために海がある方に走った。
「どうした、太一?」
「止まった」
確かに音はしたのにな…。
「こんな所に電話ボックスなんて…」
「不合理です」
「でもこれは何時も見る電話ボックスだな、普通の」
「あたしんちのそばにもあるわ」
私の家の近くにもあるなー。
「ということは此処は…此処はまだ日本なんだ」
「日本?丈、なんだそれ?」
「やっぱり違うかも」
「光子郎、10円かしてくれよ」
「え?なにするんですか?」
「決まってんだろ、電話かけるんだよ、うちに」
私も家に電話したいな。
「それならテレカありますよ」
『私も電話する!』
私は空いている電話ボックスに入って10円を入れた。
でも、家には繋がらず、デタラメな事を言っている声だけが聞こえてきた。
「どうだ」
「ダメ」
『私のもダメだったよ』
「やっぱり、そうか…なんなんだよ、この電話」
私達はデタラメな情報しか出ない電話を諦めて少し離れた所で休憩していた。
丈さんは諦めていないみたい。
「結構、しつこい性格してるんですね」
「丈らしいよ」
「何処にかけても聞こえてくるのは、でたらめな情報ばかりか」
「もう諦めて移動しようぜ」
「ちょっと待て、こっちからかけれらなくても、向こうからかかってくる可能性があるんじゃないか、さっきみたいに」
「ここでじっとしてても時間のムダだよ」
「暫く様子を見たらどうだと言ってるんだ、皆疲れてるんだぞ」
確かに私やタケルくんミミさんは疲れてる。
『太一さん、私歩けない』
「お腹も減ってきましたね」
「そうだな、お昼もまだだったもんな、よし、休憩だ休憩!」
よかった、歩けって言われたらどうしようかと思った。
「誰か、食べるもの持ってる?あたしが持ってるのはこの…あれ?これって、あの時空から降ってきた…」
「あ、それ、俺も持ったままだ」
私もリュックに付いたままだ。
「どうやらこれは何か…あ、ところで誰か食べ物をって話でしたよね」
光子郎さんのお腹がなって話が戻った。
「あたしが持ってるのは旅行用の救急セット……絆創膏と消毒薬、それに針と糸くらいよ」
「僕はこのノートパソコンとデジカメ、携帯電話でもここに来てからどれも使えなくなってるんです、まだバッテリー残ってたはずなのに」
「よく持ってくるよなー、こんなのサマーキャンプに」
「太一さんは?」
「え?俺?これだけ、単眼鏡!」
太一さんは出して見せてくれた。
「俺も食べ物は持ってないな」
「僕持ってるよ!ほら」
タケルくんはリュックの中身を見せてくれた。
「あーお菓子!美味しそーね、あなたうちの子ども会の子じゃなかたわよね」
「うん、夏休みだから、お兄ちゃんの所に遊びに来たんだ、ね、お兄ちゃん」
「キオナちゃんは何持ってるの?」
『私はスケッチブックとペン、後は水筒』
「ミミちゃんは何持ってるの?そのバック大きいけど」
「これ?これはね…これでしょ、固形燃料でしょ、釣り糸セット、コンパス、懐中電灯、それから…」
ミミさんのバックから次、次と色んな物が出てきた。
「結構本格的なサバイバル用品だな」
「せっかくキャンプに行くんだから、パパの道具借りてきたの、内緒で」
「普通は持ってこないぞこんなの」
「だが、これからは役に立つかもしれないな」
確かにこれから何が起こるか分からないからね。
空さんも同じ意見みたい。
「そっか、それもそうだな、ところで丈はまだ電話してるけど、食いもんなんか持ってきてな…あ!あれ!非常食だ!」
「えー!」
「本当だ」
本当だ非常食用のバックだ!
「おい丈!非常食持ってるじゃないか!」
「え?何で僕がそんな物持たなきゃいけないんだよ」
「だってそのバック…」
「バック?あ、そうだ!これをミミくんに届けに行く所だったんだ!」
ミミさんに?
「ミミだって」
「あたし?」
丈さんはミミさんの所まで行った。
「ミミくん!君は非常食当番だったろ、ちゃんと管理しておかなくちゃダメじゃないか」
「えーだって重たいしー」
「そういうわがまま言ってちゃ…」
「まぁまぁ、食べ物があるって分かっただけでもめっけもんだ、昼飯にしようぜ」
「そうそう」
私お腹空いてたんだーよかった。
「非常食は一斑につき、3日分支給されている、僕の班は6人だったから……6×3×3で」
「54食ですね」
「そうだ、それを、8人で分けて食べると」
「2日ですね」
「でもデジモン達の分もあるから実際にはその半分1日くらいよ」
「俺達はいいよ、自分の食べる分は自分で探すから」
え?いいのかな?
「どうだ?うまいか?アグモン」
「うん」
あらら、太一さんたらアグモンにあげちゃった。
「だからそれは人間用!」
「いいじゃないか、ケチだなぁ」
「ダメッ!」
「どうしたの、ピヨモン?」
「来る」
「え?」
そしたら突然水の柱が立った、電話ボックスも被害にあっちゃった。
私達は逃げた。
「なんだ」
「シェルモンや」
「シェルモン?」
「このへんはあいつの縄張りやったんかー!」
シェルモンは大きい貝のデジモンだった。
「行くぞみんな!」
「たのんだぞ、アグモン」
「ベビーフレイム!」
「プチファイヤー…あれ?」
「マジカルファイヤー…あ?」
アグモン以外のデジモンの技が全然でない。
「どうしたんです?」
「技が全然出てない」
アグモン達はシェルモンに攻撃された。
「アグモン!」
「くそっ!ベビーフレイム!」
「いいぞ、アグモン」
「なぜアグモンだけが?」
「すんません、腹へって……」
え?皆お腹空いてるの?
「そうか!アグモンはさっきご飯食べたから」
「なるほど」
「じゃ他のデジモンに戦う力はないってのか!」
それを聞いた太一さんは。
「アグモン、俺達だけでなんとかするぞ」
「わかった太一!」
「ほら!こっちだシェルモン」
「ベビーフレイム!」
太一さんは鉄の棒でシェルモンに攻撃するも効かない。
シェルモンの触手に太一さんは捕らわれてしまった。
『きゃあ!』
私達も攻撃を食らってしまった。
「くそー、このままじゃ皆が…なんとかならないのか…ぐわー」
「太一」
「アグモン」
するとアグモンの所がひかりだして、あらわれたのはアグモンが進化した姿だった。
「アグモン進化グレイモン!」
そのおかげで、シェルモンから太一さんは逃れられた。
シェルモンとグレイモンが戦って勝ったのは勿論グレイモンだった。
戦い終わったらグレイモンはアグモンに戻った。
「戻ったんだ大丈夫かアグモン」
「太一、腹減った…」
「ここにいる理由はなくなったな」
「ああ…」
「さぁ、どんどん食べてね」
『美味しいよ』
私と空さんはデジモン達にご飯を食べさせていた。
「シェルモンも完全に倒したわけではありません、またおそってくる前に、ここから離れた方がいいと思います」
「確かにな」
確かにそうかもしれない。
「ここに電話があったってことは誰かが設置した人間がいるはずです、その人間を探した方が良いかもしれません」
「なるほど」
「あたしもその意見に賛成」
「よし、それで行こう!」
「ボクは太一の行く所だったらどこにでも行くよ」
「ありがとよ、アグモン」
「じゃ、これで決まりだな」
それから、自分の荷物を確認してその場所から移動した。
「よーし、出発だー!」
「「「おー!」」」
こうして8人と8匹は歩き始めた、誰も知らない冒険の世界へ。