未来編
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「キラ、遊びに行かない?」
そう言ったのは、お腹には二人の間に授かった、
現在8ヵ月目になる子供をお腹に宿している
僕の愛妻、ソラだった。
いつもは【散歩】という言葉を使うソラが
【遊びに行く】と言ったんだ。
しかもちゃんと帽子までかぶってるんだから・・・
「え、って…えぇ!?何処に!?」
ソラが死ぬ程大切な僕の反応は間違ってないと思う。
「ソラ姉ちゃん~!!」
「ソラちゃんだぁ~vv」
やって来たのは孤児院の近くの浜辺。
予想通り、そこには孤児院に居る子供たちが遊んでいて、
ソラの姿を見つけた途端、満面の笑みで駆け寄ってきた。
「みんな久しぶり、元気にしてた??」
駆け寄る子供たちの頭を撫でながら優しく微笑むソラ、
頭を撫でられた子供たちは気持ちよさそうにつられて微笑む。
ソラの手が気持ちいいのは僕が一番よく知ってるからね、
だから子供たちの気持ちだって、よく分かるよ。
だけどね・・・
「わぁー、ソラちゃんお腹、おっきい!」
「赤ちゃん、元気ぃ??」
「いつ、うまれるのぉ?」
いい加減、ソラにべったりされていると
僕だって物凄くつまらないんだよ。
子供相手にだって嫉妬しちゃうんだよ。
「ねぇ、ソラ、まさか子供たちと遊ぶつもり…?」
傍でソラと子供たちの会話を聞いていれば
その話はだんだんとボール遊びとかに進んでるし…
いくらソラでも、妊娠中にボール遊びだなんて、って思ったのに
「うん、たまにはね♪」
そう言って僕の傍から離れて、手にはボール。
「ちょ、たまにはって・・・」
投げられたボールはまっすぐ僕に、
「だって、キラと約束したからね。」
「っえ、」
パシン、と僕の手に収まるボール、
「元気な赤ちゃん産んでねって。だから、今のうちに体力つけなきゃ☆」
「・・・・っ」
そう言ってボールを求めるソラに、
僕はわざとソラよりも向こうへボールを投げた。
それをソラが目で追って、取りに行っているうちに
泣きそうになったのを必死で堪えた。
「ホントに、ズルいよっ///」
ボールの行く先では、子供たちとソラが遊んでいる…
いつか親子でこうして遊ぶ事ができると考えたら
それはとても幸せな事。
「僕も約束、絶対に守るから、ね・・・」
そう小さく呟いた声は、波の音が消してくれた。
『元気な子、頑張って産むから、護ってね』
【キラ新婚夢】(元拍手夢)