未来編
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「ただいまー」
って、もうクリスマス何て言えるか言えないかの時間に帰宅した僕は、
とりあえずソラを起こさないように静かにリビングの扉を開けた。
「・・・?」
扉を開けて驚いたのは、そこにソラが居た事。
キャンドルの明かりに照らされ、ソファで寝ているソラは、
仰向けで寝ているせいもあり、少しずつポッコリと主張しはじめてきたお腹が寒そうに見える。
そんなソラの傍まで来ると、キラは申し訳なさからか、
苦笑しながらソラに毛布を掛け、優しく額を撫でた。
「待たせてばっかりで、ごめん」
普段は何も問題はないのに、こういうイベント事に限って
いつもソラを待たせてしまうのだ。
「私は大丈夫だよ?」
見れば、いつの間にかソラの瞳はぱちりと開けられ、
その瞳は真っ直ぐキラを捕えていた。
「起きてたの?」
「ううん、寝てたけどキラの手、冷たいんだもん」
そう言いながらソラは、キラの手を取り、その手をぐんと自分の方へと引き寄せた。
「うわっっ!?」
完全に油断していたキラは、あろう事か
妊婦であるソラの上に倒れ込んだ。
幸いにも、持ち前の運動神経からか、
ソラのお腹を潰さずに済んだけど、
どう考えたって危ないし、妊婦がしてはいけない事。
キラはソラに一言言わなければと顔を上げれば
今度は背中に手を回され、
ふわっと優しく抱きしめられた。
「・・・ソラ?」
一体ソラは何がしたいのかも分からず
キラは頭に「?」を浮かべながらソラを見ると
そこには嬉しそうに微笑むソラの姿。
「ふふっ、赤ちゃんね、男の子なんだって♪」
きっとキラとそっくりな子が生まれるんだよっ、
と嬉しさからキラをきゅうぅっと抱きしめるが、
肝心のキラはぴくりとも動かない。
「・・・キラ~??」
不思議に思ったソラは手の力を緩め、
キラの顔を覗き込もうとしたその時、
ガバッ!っと今度はキラがソラに抱きついた。
「わわっ、キラ?!」
きゅっとソラの背に手を回し
何も言わずに肩口に顔を埋めているキラ。
ソラもはじめは驚きはしたものの
小さく震えるキラの背中に気づくと
優しくその背中を撫でた。
「もー、お父さんが泣き虫じゃ、笑われちゃうよ?」
「・・・・・・別にいい」
ソラの肩口に顔を埋めて離そうとしないキラに
ソラは苦笑しながらも
何とかキラの顔を見ようと説得しようとしたその時、
----ポコッ--
「「!!」」
ソラのお腹を通して
ほんのわずかな動きであったが
キラにも確かに感じた・・・・
それと同時にガバッっと顔を上げたキラ。
「ソラ、今、動いたっ!」
「え?あ、うん、多分」
目尻に涙を浮かべながら喜んでくれるキラに
ソラは、それだけで幸せを感じる。
愛してくれているって実感できるから・・・
「てか、キラ、はしゃぎすぎだよ」
「///うるさいなぁ、ソラはいつも一緒にいるから分からないんだよ」
「ふふっ、キラ顔真っ赤~」
「~~元気な子、産んでよね!!///」
「はいはい。お父さんv」
(05.12.25)