未来編
名前登録
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今日は皆、思うように仕事が捗らないみたい。
やっぱり僕もそれなりの階級にいるわけだから
色々と頼りにされて、今だって残業中なんだけどね。
それは別にいいし、仕方のない事。
早く帰りたいなんて皆同じだし、
できる人が手伝えば仕事だって早く終わるわけなんだし、ね。
だけど・・・・・
「会いたいなぁ・・・」
分かってるけど、早く会いたい。
温かい家族が迎えてくれる、あの家へ帰りたい。
そう強く願うと、それが伝わったのか偶然なのか
小さな電子音の知らせ。
「・・・メール?」
送信者はソラ。
今一番会いたい人。
だけどおかしな事に、
「真っ白・・・」
胸を弾ませた分ガクリと肩を落とすキラであったが
そのまま下へ下へスクロールすると添えられたファイルに気付く。
「ぁ、・・・・・」
それを開けば画面に映し出されるのは愛するハルの姿。
ソラの姿が見えない事から、おそらくこれを撮影しているのだろう。
自分の替えの軍服をきゅっと握り締め、目尻に涙を溜めながら眠るハルの姿。
「そういえば、前に言ってたっけ」
キラは前に言われたハルの可愛らしい一面を思い出した。
『キラの帰りが遅い日にはね、』
『ん?』
『あの子、普段キラの着てるもの強請って、』
『うん』
『キラの軍服、ぎゅーって掴んでるんだよ』
『・・・え、』
『キラの事がね、大好きなんだよっ』
「―――っ//!!」
思い出してから、後悔した。
ただひたすらこみ上げて来るのは
「・・・泣きたいくらい、幸せだっ…」
苦しいくらい胸いっぱいの幸せ。
今はまだ、会えない。
だけど
会えたその時は
この幸せを、伝えたい――――。
【キラ新婚夢】(元拍手夢)