原作編
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「動くな!」
誰が想像しただろう、
まさかミーアに呼び出された先で
銃口を突き付けられた彼女が、人質にされていたなんて…
「―――っソラ!!!」
テープで口を塞がれ、頭から血を流しているソラ、
見るからに顔色も悪い。
―――どうして、こんな所にっ!!!
キラは目の前が真っ白になった。
「動くなと言っている!こいつを殺されたいか!」
「っ!!」
カチャリとセーフティを外されると同時、
反対の手で後手に縛りつけられた彼女の腕を捻り挙げる男。
ソラは苦痛に顔を歪める。
完全に膠着状態になったかと思われたが…
―――トリィ
空から突然飛んできた鳥型のロボット、
迷いなく男の頭上へバサバサと纏わりつく
「なんだこいつっ!!―――くっ、邪魔だぁっ!!」
「―――!!」
「ソラっ!!!!!」
邪魔な鳥を振り払うべく、
男は、ガツン!と彼女の体を思いきり壁へと叩きつけた。
そして鳥に向かって発砲しようと狙いを定めた・・・が、
――バァン!!――――
男よりも先に、我を忘れたキラが男の眉間に鉛を撃ち込ませた。
「ソラッ!…ソラッ!!!!」
「キラ!ちょ、っおい!」
そのまま他の敵には目もくれず、
無我夢中で彼女の元へと飛び出すキラ。
すかさずアスランはキラのフォローへまわり、次から次へ敵を撃ち殺す
思いきり壁に叩きつけられたソラは既に意識がない
キラは彼女を抱きしめながら必死で呼び掛けるが、
ぐったりしたまま、動かない。
「…なんでっ、こんな…!」
「キラ!頭を打ってるんだ、あまり動かすな!」
「でもっ…アスランっ…ソラが!」
「キラ!とにかく落ち着け!!」
あまりにも取り乱すキラに、アスランとラクスは2年前を思い出す。
―――フレイっ!僕が傷つけたんだっ・・・・
その後、アカツキに乗って迎えにきたムゥによって
意識不明のソラと
ラクスを庇い、命を落としたミーアはAAに搬送された。
AAに戻ってからのキラは
ただひたすらソラの手を握り続けた…
―――ねぇ、ソラ…
どうして君はこの場所にいたの?
どうして君は捕まっていたの?
どうしてラクスと一緒に居てくれなかったの…?
(18.06.16)
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(その瞳はアメジストを映さない)