原作編
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いつも海底に潜むAAも、
安全を確保できた場所では、ひっそりと浮上して、
艦内を新鮮な空気に入れかえたりするのです。
「ん~!風が気持ちいいね、キラ!」
「うん。何か久しぶりの太陽だね」
つかの間の休息、そんな時、一番陽当たりのいいAAの上部デッキに現れたのは
キラとソラだった。
「でも、やっぱ上部デッキなだけに、暑いね~」
ソラは着ていた上着を脱ぎ、それを腰に巻き付けた。
「・・・・・・まぁ、見渡す限り海だし、照り返し凄いし、屋根も無いからね」
そう、他のクルーはそれを避ける為に上部デッキではなく、
海から近く、太陽から遠く、そして日陰のある展望デッキへと訪れているのだ。
キラとソラが上部デッキで二人きりなのはそういった理由付きなのだ。
「何にせよ、僕はソラと二人きりでのんびりできて、嬉しいけどね」
そう言うと、キラは自分も軍服の上着を脱いで、
それをソラの肩へと掛け、そのまま背後から抱きしめた。
「キラー…上着、暑いよ~」
「ダーメ。ソラ、ラクスと同じで公式の軍服じゃないし、
他の人達にソラの肌、見せたくないし・・・」
そう、キラの言うソラの格好とは、オーブのものと似ているが、
少し違う形の上着と、その下には胸元が大きく開いた膝上丈のワンピースと、
中に同じタイプのキャミソールを着ているだけなのだ。
キラとしては、露出のないオーブの公式の軍服を着てほしいものなのだが、
ソラいわく、オーブの女性軍服は動きにくいから・・・だそうだ。
「・・・でも、今ここには私とキラ以外、誰もいないよ?」
「だけど、そのうち誰か来るかもしれないよ」
ソラの事となれば、ああ言えばこう言う・・そんなキラに
ソラは大事にされていて嬉しいと思う反面、
(ちょっと、過保護すぎるんだよね・・・)
本当に、過剰なくらいソラを保護しすぎるキラに
ソラは思わず苦笑いを漏らした。
「私は誰も・・・来ないと思うんだけどなぁー」
ポツリと呟いたソラの一言に、背後のキラがピクリと反応するのが分かった。
「そんなに暑いの、ダメなの?」
「そうじゃなくて、キラは絶対抱きしめてくるから、上着着てたら、暑いでしょ?」
ソラはどちらかといえば低体温。そんなソラからしてみれば、
キラの体温は、充分にソラを暖めるのだ。
「・・・分かったよ」
理解したキラは、渋々とソラの肩に掛かる上着をパサリと足元へ落とした。
それによって露になったソラの背や肩や腕に、
キラは目を逸らしながらバツの悪そうな顔をした。
「ん~、眩しいけど、風が気持ちいいね!!」
そう両手を伸ばしながら髪を風に遊ばれるソラ。
舞い上がる髪によって見え隠れするうなじ、
日焼けの跡一つない綺麗な背中、
下着の肩紐だけならまだしも
(僕の目にだって、かなり毒なんだけど・・・)
ワンピースが風に揺れるたびに、
ソラは腕を伸ばすたびに
(見えてるんだよね、しっかりと)
脇口からチラリと下着の隙間から見える豊かな膨らみが・・・。
キラは、はぁ、と溜息を吐くと
そのまま先程と同じように、ソラを背後から抱きしめた。
「・・・っ?!」
抱きしめられたソラはというと、先程のキラとは違う、違和感に気付いた。
「え、ちょ、ちょっと、キラっ///」
「ん、何?」
「何?じゃなくてっ//」
ソラが顔を赤く染めながら訴える違和感とは、
ソラの腰あたりに感じる、キラの硬く主張し始めた欲だった。
「ソラがそうさせたんだよ?」
「え、こんな場所でっ//」
「言っとくけど、ソラが悪いんだからね」
その言葉が始まりの合図のように、キラはソラの肩口へ、顔を埋めた。
「っ・・キラ、だ、めぇ」
「こうなる前に、僕は止めたよ?」
そのままソラの首筋に紅い痕を残す。
「ぁっ・・・ん」
「それを断ったのは、ソラだからね」
するりとワンピースの脇から侵入した左手は、
ソラの豊かな胸を包んだ。
「あっ…だめ…人が来ちゃうっ//」
「だけど、来ないって言ったのも、ソラだからね」
脚を伝っていた右手は、ソラの下着の中に割り込んで、
わざといやらしい音をたてはじめた。
「やぁ…ん、はぁっ//」
「それにソラだってほら、聞こえる?こんなに濡れてるよ」
クチュ…クチュ、と自分の音に、ソラは恥ずかしさから、
キラの手を止めようと、キラの腕を掴んだものの・・・
「ひぁっ、あっ…あぁ//」
キラは性急にソラの中核を刺激しだした事によって、
ソラはカクンと下半身の力が抜けるのが分かった。
「ダメだよ。ちゃんと手摺り掴んでなきゃ、ほら、立てなくなっちゃうでしょ」
ソラの力が抜けた事によって、自然とソラを支えるもの、
それは下半身に埋められたキラの右手ともう片方、
膨らみを弄るキラの左手だけなのだ。
「い、じわる・・っしないで・・・!」
「いじわる…って、手摺りを掴んだほうがラクだって、教えてあげてるのに。」
キラは胸を弄る手を止め、ソラの腕を
片方ずつ手摺りへと導いてあげた。
「僕だって、そんなに余裕、ないんだけど…」
「やぁ・・無理っ…」
・・・そう言うと思ったよ。とキラはソラの耳元で囁くと
中に埋め込まれた指の本数を増やし、素早く出し入れを繰り返した。
「ぁっ、…ぁん、…んっ」
「ソラ、挿れてもいい?」
「あぁっ、はぁ・・ん、・・・キラっ」
ソラの声を聞くと、キラはソラの中をかき乱す指を抜くと、
逆の手でソラの肩を寄せて、優しく口付けた。
「やっぱりこっちの方が、僕は好きかな、」
唇が離れるとキラは、優しく微笑みながらそう言うと、
ソラを正面から抱きしめた。
「私、だって…キラを近く感じられるから、安心できる、から…//」
ソラの言葉に最後まで耳を傾けると、
キラは照れ笑い、ソラの頬に手を添えて深く口付けた・・・。
「ふっ、んぅ・・んんっ!!」
「は、ぁ・・・キ・・ツっ」
キスに気を取られたソラを手摺りに座らせると、
キラは自分の昂ったそれをソラの中へと挿れた。
「ぁ、あっ・・はぁ…んッ」
「ちゃんと、掴まってて、よね・・っ」
「んぅ・・・ん、」
ソラはキラからの啄ばむようなキスに酔いしれながらも
キラの言葉に頷き、首に腕を絡ませた。
それを確かめると、キラはソラの腰を持ち上げ、上下に揺らしはじめた。
「んぁっ・・・、あっ!」
キラの振動に従って上下に揺れる胸は、密着している事もあり
キラの胸板に力なくも打ち当たる。
「っ今のソラ、すっごく淫ら、だよっ」
「っぁあ、アっ、ん・・・きらぁ、ン・・・!」
ソラはキラからの刺激に全身が熱くなるのが分かった。
それはまた、キラも同じで・・・
「あっ!・・やっ・・・あァっ!」
「っソラ、っツ!!」
そのまま二人の欲は上りつめた。
「・・・で、キラ、寝ちゃうし…何か、可愛いし」
あの後、キラはソラを下ろすと
「最悪…スタミナ切れ・・」とぼそりと呟いて
そのまま青空の下で寝息をたてはじめたのだ。
「だけど、可愛いけど…男の人、なんだね//」
こんな細い腕のどこに、自分を抱える力があるのだろうか?
先程の行為を思い出し、ソラは顔が熱くなるのが分かった。
(だって、私、軽くないのにっ////)
絶対に重いって事がバレた!なんて事を思うと
横で可愛く寝息を立てるキラが、ソラには憎憎しく見えてきた。
「細いくせに…腹立たしいわ。」
ソラはボソリと呟くと、ハイネックから覗くキラの首筋に
キツく吸いつき紅い跡を付けたのだ。
ワザと隠れない、その位置に・・・
「普段からの、私の恥を思い知って、もらわなきゃ」
「・・・(こういうのって、自分で墓穴掘ってると、思うんだけどな…)」
僕はむしろ、皆の矛先はソラに向くと思うんだけどなぁ。
なんて、実は起きているが黙っているキラの思考とは逆に
フフン、と自信満々に、満足気なソラ。
「(まぁ、僕は嬉しいから、いいけどね♪)」
ソラが自分に残した跡に気を良くしたキラは
今は(←ここ強調)上機嫌なソラをそっと見つめた。
(06.06.05)