ジェイルク
「じゃ、お休み~」
今日はたまたま立ち寄ったケテルブルクで泊まることになった。風呂も入ったし飯も食った。ガイも寝るみたいだから俺も寝ることにしよう。
とりあえず布団に入ったがやっぱり今日も寝むれなかった。
(今日も人・・・切っちまった・・。魔物も・・・。仕方ないって分かってるんだけどな・・。
でも・・やっぱり俺・・・)
頭まで布団をかぶり、丸まった。
戦った時の恐怖が蘇ってきて指の震えが止まらなくなる。
(やっぱ起きてればよかった。いつもの事なんだけどさ・・・)
いつも寝るって言ってからしばらくすると思い出してしまう。それが習慣になってしまっている気がする。
また今日もあんまり寝れないんだろうな・・・。
ふと寝返りを打つと目の前にジェイドが座っていた。
「な・・何見てんだよ!!」
ジェイドは俺が起きていることに気づいていなかったらしく少し驚いた表情をする。
「起きていたんですか・・・」
「うん・・って何で見てんのか聞いてんの!!」
「いつもうなっていますから・・・」
どうやら心配してくれていたらしい。でも寝ている人をじっと見てるなんて変人だ。
「いつもって・・いつも見てたのかよっ!」
「まあ・・・ね?」
「ね?じゃねえ!変人!!」
ジェイドは少し微笑んだ。
「ほらあまり大きな声を出すとみんなが起きてしまいますよ?」
「・・・・・」
叫んだ理由はジェイドにもあるのに・・・。
「てか早く帰れよ!」
「なぜです?」
「寝れねーから!」
「いつも寝てないくせに」
「・・・・」
(なんなんだよ・・・)
再び寝返りを打つ。もう無視して寝よう。明日もまた長い旅路が続くのだから。
布団を上げようとした。けれど上がらない。
(・・・あれ?上がらない?)
ふと見上げるとジェイドがいた。
「ジェイド?!」
「静かに」
「できるかっ!!」
「なら静かにさせるまでです」
「は?」
意味が理解できず、ジェイドを見た瞬間唇を塞がれた。
「んっ?!んん!んぅ」
どれだけ抵抗しても止めてはくれない。
目を開けると赤い瞳がそこにはあった。俺を愛しく見つめる瞳が。
「ぷはっ!!はぁ何考えてんだ!!」
「しー」
ジェイドは口に人差し指をあてる。
(そんなに子供じゃねえっての!)
「・・・怖いのなら私が隣で寝てあげますよ」
「そんな気遣いいるか!」
「ねれないくせに」
だれも許していないのに隣にもぐりこんでくる。
「ほら震えてます」
「おまえのせいだ!!」
「そうですか」
ジェイドは俺を抱きしめてきた。なんだかむかつくけどちょっぴり安心する。
仕方がないからそのまま寝ることにした。
「お・・お休みジェイド」
「お休みなさい」
今までは気にしていなかったけど、ジェイドの体温はなんだか優しい感じがする。
そう、守ってくれるような・・・・。そんな・・・。
ルークは重くなった目蓋を閉じた。
今日はたまたま立ち寄ったケテルブルクで泊まることになった。風呂も入ったし飯も食った。ガイも寝るみたいだから俺も寝ることにしよう。
とりあえず布団に入ったがやっぱり今日も寝むれなかった。
(今日も人・・・切っちまった・・。魔物も・・・。仕方ないって分かってるんだけどな・・。
でも・・やっぱり俺・・・)
頭まで布団をかぶり、丸まった。
戦った時の恐怖が蘇ってきて指の震えが止まらなくなる。
(やっぱ起きてればよかった。いつもの事なんだけどさ・・・)
いつも寝るって言ってからしばらくすると思い出してしまう。それが習慣になってしまっている気がする。
また今日もあんまり寝れないんだろうな・・・。
ふと寝返りを打つと目の前にジェイドが座っていた。
「な・・何見てんだよ!!」
ジェイドは俺が起きていることに気づいていなかったらしく少し驚いた表情をする。
「起きていたんですか・・・」
「うん・・って何で見てんのか聞いてんの!!」
「いつもうなっていますから・・・」
どうやら心配してくれていたらしい。でも寝ている人をじっと見てるなんて変人だ。
「いつもって・・いつも見てたのかよっ!」
「まあ・・・ね?」
「ね?じゃねえ!変人!!」
ジェイドは少し微笑んだ。
「ほらあまり大きな声を出すとみんなが起きてしまいますよ?」
「・・・・・」
叫んだ理由はジェイドにもあるのに・・・。
「てか早く帰れよ!」
「なぜです?」
「寝れねーから!」
「いつも寝てないくせに」
「・・・・」
(なんなんだよ・・・)
再び寝返りを打つ。もう無視して寝よう。明日もまた長い旅路が続くのだから。
布団を上げようとした。けれど上がらない。
(・・・あれ?上がらない?)
ふと見上げるとジェイドがいた。
「ジェイド?!」
「静かに」
「できるかっ!!」
「なら静かにさせるまでです」
「は?」
意味が理解できず、ジェイドを見た瞬間唇を塞がれた。
「んっ?!んん!んぅ」
どれだけ抵抗しても止めてはくれない。
目を開けると赤い瞳がそこにはあった。俺を愛しく見つめる瞳が。
「ぷはっ!!はぁ何考えてんだ!!」
「しー」
ジェイドは口に人差し指をあてる。
(そんなに子供じゃねえっての!)
「・・・怖いのなら私が隣で寝てあげますよ」
「そんな気遣いいるか!」
「ねれないくせに」
だれも許していないのに隣にもぐりこんでくる。
「ほら震えてます」
「おまえのせいだ!!」
「そうですか」
ジェイドは俺を抱きしめてきた。なんだかむかつくけどちょっぴり安心する。
仕方がないからそのまま寝ることにした。
「お・・お休みジェイド」
「お休みなさい」
今までは気にしていなかったけど、ジェイドの体温はなんだか優しい感じがする。
そう、守ってくれるような・・・・。そんな・・・。
ルークは重くなった目蓋を閉じた。
1/1ページ