このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

過去作まとめ

これは僕の夢の中の話

遠い遠い実現不能なはずの夢。しかし現実的な夢で・・・・・。

「や、やめて・・・・・やめてよっ・・・・・ああっ」

「うっせぇな、やりてぇのかやりたくねぇのかどっちかにしろ」

僕はハレルヤに押し倒されていた。快感よりも恐怖の方が勝って、震えながら泣いていた。確か自分ですると言ったはずだった。それなのに恐怖には打ち勝てず、ハレルヤに首を振り続けていた。ハレルヤの金色の目に睨まれ僕はびくりと跳ねた。怖い。けれどなぜだろうか逃げたくはないんだ。何か、この上を探している。

「んん、ふっ・・・・・。ああっ止めないで・・・」

もどかしい何かを僕は一生懸命理解しようとした。きっと僕の知らない何かなんだ。それをハレルヤが知っているとしたら・・・・・・・。

「相棒も結構その気になってきたらしいな」

苦しいんじゃないけど苦しいような胸が締め付けられるような。痛くは無いけど受け入れがたいというか。気持ちいいんだけれど、僕には受け止めきれないというか。

全てが僕の知らないことだった。

「ああっ!ハレルヤ!ハレルヤ!」

「くっそ・・・・・。良いじゃねぇか・・・・っよっ!」

「ひぁ!!」

分からない。理解できない。それでも止めないでほしい。このまま壊してほしい。僕の常識を。僕の恐怖を。

僕はハレルヤに縋り付き、泣きながら求めていた。汗と涙で張り付く前髪。しみだらけになったシーツ。僕たちはまるで飢えた獣の様で。

ああ、僕は食べられるのか・・・。

「あ、だめ!ハレルヤ!あっあっ!!」

「相・・・・・棒・・・!」

僕はその時初めて大人になりました。
8/8ページ
スキ