第3章
その日の夜、ルインの部屋ーー
ベッドの横にある台には、エリレオが持ってきたお菓子の箱が丁寧に折り畳まれて置いてあった。
ユーリスがルインの部屋で話をしている。
内容は闇の者についてだった。
「闇の奴らがのうのうと生きていると思うと腹が立つんだよ。闇の奴らを収容所もろとも破壊してしまえばいいじゃないか」
ユーリスは恐ろしい考えを口にする。
「それはなりませんユーリス様。なぜそのようなことを?」
ルインは、突然何を言い出すのかと思った。
「おれの家族はいないのに、なんで闇の奴らが生きてるんだよ!闇の奴らなんて迷惑で邪魔なんだからいなくなったっていいだろ!」
ユーリスは声を荒げて言い切った。
「ユーリス様。それではあなたのご両親を亡き者にした闇の者たちと同じ人間になってしまいます」
「何!?おれはあんな奴らとは違う!一緒にするな!」
ルインの言葉にユーリスは強く否定した。
「お考え下さい。もし収容所の闇の者を全滅させた場合、あなたが闇の者たちに向ける思いと同じように、あなたは闇の者たちに恨まれ命を狙われることになるでしょう。ユーリス様は人の命を奪った罪を背負う覚悟はありますか?」
ルインは、ユーリスに強い眼差しを向けて問いかける。
「それは…」
ユーリスは言葉を詰まらせた。
「それだけではありません。他の地域に潜む闇の者たちの怒りを買うことになるでしょう。闘争を引き起こし街が攻め込まれる危険性があるのです」
ルインは深刻な事態を招く可能性を伝える。
「…わかったよルイン」
ユーリスは、自分の気持ちを静めるようにして返した。
ーー
ユーリスはルインの部屋から出てきた。
(おれは父上から託されたんだ。闇を打ち消し、この世界に光をもたらすことを)
ユーリスは、亡き父の願いを叶えようという思いが強くなっていた。
(いつの日か闇の奴らを殲滅させて、この世界から闇の力を消してやる!)
同時に、闇の者への憎しみの感情も膨れ上がっていた。
ーーーー
ベッドの横にある台には、エリレオが持ってきたお菓子の箱が丁寧に折り畳まれて置いてあった。
ユーリスがルインの部屋で話をしている。
内容は闇の者についてだった。
「闇の奴らがのうのうと生きていると思うと腹が立つんだよ。闇の奴らを収容所もろとも破壊してしまえばいいじゃないか」
ユーリスは恐ろしい考えを口にする。
「それはなりませんユーリス様。なぜそのようなことを?」
ルインは、突然何を言い出すのかと思った。
「おれの家族はいないのに、なんで闇の奴らが生きてるんだよ!闇の奴らなんて迷惑で邪魔なんだからいなくなったっていいだろ!」
ユーリスは声を荒げて言い切った。
「ユーリス様。それではあなたのご両親を亡き者にした闇の者たちと同じ人間になってしまいます」
「何!?おれはあんな奴らとは違う!一緒にするな!」
ルインの言葉にユーリスは強く否定した。
「お考え下さい。もし収容所の闇の者を全滅させた場合、あなたが闇の者たちに向ける思いと同じように、あなたは闇の者たちに恨まれ命を狙われることになるでしょう。ユーリス様は人の命を奪った罪を背負う覚悟はありますか?」
ルインは、ユーリスに強い眼差しを向けて問いかける。
「それは…」
ユーリスは言葉を詰まらせた。
「それだけではありません。他の地域に潜む闇の者たちの怒りを買うことになるでしょう。闘争を引き起こし街が攻め込まれる危険性があるのです」
ルインは深刻な事態を招く可能性を伝える。
「…わかったよルイン」
ユーリスは、自分の気持ちを静めるようにして返した。
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ユーリスはルインの部屋から出てきた。
(おれは父上から託されたんだ。闇を打ち消し、この世界に光をもたらすことを)
ユーリスは、亡き父の願いを叶えようという思いが強くなっていた。
(いつの日か闇の奴らを殲滅させて、この世界から闇の力を消してやる!)
同時に、闇の者への憎しみの感情も膨れ上がっていた。
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