第2章
次の日――
セディルは街の外へと歩いている。
エリレオとカシルは兵士の仕事中。
ユーリスはラスレンの所に行った。
闇の組織との戦いに備えて、いろいろと話すことがあると言っていた。
セディルは、ユーリスたちとここまで一緒に来たのだから、力を合わせて戦いたいと思っていた。
そして、ラスレンに会いたいと思う気持ちもあった。
会って自分の正体を伝えたい。
いや、あの人は隊長だ。たくさんの仕事を抱えていて忙しい方だ。
ただの一般人と話す時間なんてないだろうし、話したところで迷惑になるだけだ。
(自分でなんとかしなきゃ…)
セディルは、失ってしまった戦い方を見つけるために、外で魔物と戦って修行することにした。
もう一つの理由は、素材を売って宿代を稼ぐためだった。
街の近辺で集められる素材は、薬草を採取するか、魔物の爪や牙などだった。
ユーリスは身分が高いため、城内の特別室が与えられている。
セディルは、今日から自分の泊まる場所は自分で探すことにした。
いつまでも誰かに頼っていてはいけないと思った。
――
セディルは、街から少し離れた草原で魔物と戦っている。
(どうしてだ!?どうして前のように倒せないんだ!?)
セディルは自分に苛立ちを感じていた。
この時代に来る以前は簡単に倒せていた魔物に苦戦しているからだ。
早く戦えるようにならなければと焦っていた。
なんとか魔物を倒したが、左腕に傷を負ってしまった。
セディルは回復魔法を使えるが、初級魔法のため、軽い傷以外は完全に治すことはできなかった。
何度戦っても使えるのは初級魔法のみで、まるで旅の初心者と大差ないレベルだった。
魔法だけではなく、身体能力もこの時代に来る前よりも劣っていると感じた。
まだまだこの程度じゃ足手まといだ…。
仲間として必要とされる存在にならなければ…。
居場所がなくなるのが怖い…。
一人ぼっちで孤独だった過去になんか戻りたくない…。
今までの経験から、人に頼ることもできず、助けてほしいとも言えなかった。
そのため、なんでも一人でやってしまおうという癖が身についてしまっていたのだ。
――――
セディルは街の外へと歩いている。
エリレオとカシルは兵士の仕事中。
ユーリスはラスレンの所に行った。
闇の組織との戦いに備えて、いろいろと話すことがあると言っていた。
セディルは、ユーリスたちとここまで一緒に来たのだから、力を合わせて戦いたいと思っていた。
そして、ラスレンに会いたいと思う気持ちもあった。
会って自分の正体を伝えたい。
いや、あの人は隊長だ。たくさんの仕事を抱えていて忙しい方だ。
ただの一般人と話す時間なんてないだろうし、話したところで迷惑になるだけだ。
(自分でなんとかしなきゃ…)
セディルは、失ってしまった戦い方を見つけるために、外で魔物と戦って修行することにした。
もう一つの理由は、素材を売って宿代を稼ぐためだった。
街の近辺で集められる素材は、薬草を採取するか、魔物の爪や牙などだった。
ユーリスは身分が高いため、城内の特別室が与えられている。
セディルは、今日から自分の泊まる場所は自分で探すことにした。
いつまでも誰かに頼っていてはいけないと思った。
――
セディルは、街から少し離れた草原で魔物と戦っている。
(どうしてだ!?どうして前のように倒せないんだ!?)
セディルは自分に苛立ちを感じていた。
この時代に来る以前は簡単に倒せていた魔物に苦戦しているからだ。
早く戦えるようにならなければと焦っていた。
なんとか魔物を倒したが、左腕に傷を負ってしまった。
セディルは回復魔法を使えるが、初級魔法のため、軽い傷以外は完全に治すことはできなかった。
何度戦っても使えるのは初級魔法のみで、まるで旅の初心者と大差ないレベルだった。
魔法だけではなく、身体能力もこの時代に来る前よりも劣っていると感じた。
まだまだこの程度じゃ足手まといだ…。
仲間として必要とされる存在にならなければ…。
居場所がなくなるのが怖い…。
一人ぼっちで孤独だった過去になんか戻りたくない…。
今までの経験から、人に頼ることもできず、助けてほしいとも言えなかった。
そのため、なんでも一人でやってしまおうという癖が身についてしまっていたのだ。
――――