第2章
次の日、セディルとユーリスの二人が歩いていると、昨日助けてくれた二人の兵士、エリレオとカシルに会った。
「あっセディルさん。おはようございますであります」
エリレオが礼儀正しく挨拶した。
「おはようございます。エリレオさん。カシルさん」
セディルは笑顔で返した。
「もしかして、貴方はリューエル家のユーセリアス様ですか?」
カシルがユーリスの方を見た。
「はい。ヴィシャス王家と同盟を結ぶことができて感謝しております」
今のユーリスからは気品を感じた。
(今のユーリスをみたら良家のお坊っちゃんに見えるよなぁ)
セディルは、ユーリスの丁寧な物腰の切り替えには感心した。
「皆さん…いや、皆、敬語はなしにしないか。堅苦しいだろう。これからは対等に話さないか?おれのことも、ユーリスで構わないよ」
ユーリスが言いだした。
同年代の人同士、仲良くしたいと思ったのだ。
「それもそうだね。ぼく達そんなに年も変わらないしね」
セディルも賛成した。
「で、では、普通に話してよいのでありますね。ユーリアスさん」
エリレオが不慣れな様子で言う。
「エリレオ、“ユーリス”だよ」
カシルが訂正する。
「おお、そうでありましたであるな。ユーリス殿」
エリレオはまだぎこちない。
「殿はいらないよ。それに言葉が変だよ」
カシルがやんわりと突っ込んだ。
「ゆっくり慣れていけばいいよ。エリレオ」
セディルがエリレオに優しく声をかける。
「はい。頑張るであります」
エリレオは真面目な態度で返した。
――
「あっセディルさん。おはようございますであります」
エリレオが礼儀正しく挨拶した。
「おはようございます。エリレオさん。カシルさん」
セディルは笑顔で返した。
「もしかして、貴方はリューエル家のユーセリアス様ですか?」
カシルがユーリスの方を見た。
「はい。ヴィシャス王家と同盟を結ぶことができて感謝しております」
今のユーリスからは気品を感じた。
(今のユーリスをみたら良家のお坊っちゃんに見えるよなぁ)
セディルは、ユーリスの丁寧な物腰の切り替えには感心した。
「皆さん…いや、皆、敬語はなしにしないか。堅苦しいだろう。これからは対等に話さないか?おれのことも、ユーリスで構わないよ」
ユーリスが言いだした。
同年代の人同士、仲良くしたいと思ったのだ。
「それもそうだね。ぼく達そんなに年も変わらないしね」
セディルも賛成した。
「で、では、普通に話してよいのでありますね。ユーリアスさん」
エリレオが不慣れな様子で言う。
「エリレオ、“ユーリス”だよ」
カシルが訂正する。
「おお、そうでありましたであるな。ユーリス殿」
エリレオはまだぎこちない。
「殿はいらないよ。それに言葉が変だよ」
カシルがやんわりと突っ込んだ。
「ゆっくり慣れていけばいいよ。エリレオ」
セディルがエリレオに優しく声をかける。
「はい。頑張るであります」
エリレオは真面目な態度で返した。
――