第2章
セディル達はヴィシャスの街に着いた。
三人は広い通りを歩いていた。
周りには多くの店が立ち並び、道には絶え間なく人が流れており、人々の声が重なって耳に入る。
「すごいなぁ。あまりにも広くてはぐれちゃいそうだよ」
セディルは物珍しそうに周りを見渡していた。
これほどまでに大きな街を初めて目にしたからだ。
「そりゃそうさ。大陸で一番大きな街だからな」
ユーリスは行き慣れているためか、軽い足取りで進んでいく。
「いろいろな人がいるのね」
リファラの視線の先には、変わった服装をしている人、荷物を担いでいる人、正装している人、旅人などさまざまな人がいる。
「物や食料の種類も豊富だから、各国からいろいろな人達が集まってくるんだよ。ここを旅の拠点としている人も多くいるんだ」
ユーリスは歩きながら説明した。
「兵士がいるわ。あっちにも…」
リファラに言われてセディルが辺りを見回すと、所々に兵士の姿が見える。
「治安維持と安全のために、兵達が街全体を見回っているんだ。前よりも警備が厳しくなってきてるな」
ユーリスが兵士達を見ていた。
セディルはユーリスが、この街が敵達に狙われていると言っていたことを思い出した。
「これから会うラスレンさんは兵隊長なんだよね」
「うん」
セディルに聞かれ、ユーリスは返事をする。
「ぼく達みたいな顔も知らない一般人がいきなり王国の兵隊長に会ってもいいのかな?」
簡単には会えないのではないかとセディルは思った。
「大丈夫だよ。おれの仲間だって言えば城に入れてもらえるし、ラスレンさんはいい人だからさ」
ユーリスは明るい笑顔で返す。
「あれがヴィシャス城か…」
セディルは遠くに見える王宮を見つめながら歩いていた。
――
三人は広い通りを歩いていた。
周りには多くの店が立ち並び、道には絶え間なく人が流れており、人々の声が重なって耳に入る。
「すごいなぁ。あまりにも広くてはぐれちゃいそうだよ」
セディルは物珍しそうに周りを見渡していた。
これほどまでに大きな街を初めて目にしたからだ。
「そりゃそうさ。大陸で一番大きな街だからな」
ユーリスは行き慣れているためか、軽い足取りで進んでいく。
「いろいろな人がいるのね」
リファラの視線の先には、変わった服装をしている人、荷物を担いでいる人、正装している人、旅人などさまざまな人がいる。
「物や食料の種類も豊富だから、各国からいろいろな人達が集まってくるんだよ。ここを旅の拠点としている人も多くいるんだ」
ユーリスは歩きながら説明した。
「兵士がいるわ。あっちにも…」
リファラに言われてセディルが辺りを見回すと、所々に兵士の姿が見える。
「治安維持と安全のために、兵達が街全体を見回っているんだ。前よりも警備が厳しくなってきてるな」
ユーリスが兵士達を見ていた。
セディルはユーリスが、この街が敵達に狙われていると言っていたことを思い出した。
「これから会うラスレンさんは兵隊長なんだよね」
「うん」
セディルに聞かれ、ユーリスは返事をする。
「ぼく達みたいな顔も知らない一般人がいきなり王国の兵隊長に会ってもいいのかな?」
簡単には会えないのではないかとセディルは思った。
「大丈夫だよ。おれの仲間だって言えば城に入れてもらえるし、ラスレンさんはいい人だからさ」
ユーリスは明るい笑顔で返す。
「あれがヴィシャス城か…」
セディルは遠くに見える王宮を見つめながら歩いていた。
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