第1章
意識が戻ってくる…。
「…ん…」
ざわざわと何かが聞こえる。
木の香りがする。
(…朝かな…?)
目をゆっくりと開けていくと木漏れ日が見えた。
(え…?外?…)
頭がぼんやりとしながら静かに体を起こす。
「ここはどこだ?」
状況が理解できず辺りを見回した。
木々が生い茂る森の中だった。
(あの時…塔の最上階で光に包まれて…そのあとは…何が…?)
今までの出来事を整理していた。
(ここは、塔の近くの森なのか?どうしてここにいるんだ?)
「!」
立ち上がろうとすると、よろめいた。
「あれ?おかしいな?」
体がうまく動かない。
力が入らないような、おかしな感じだった。
(今までの疲れがたまっていたのかな?)
感覚を取り戻そうと立ち上がる。
「ペンダントは!」
ハッとして胸元を確かめた。
透明な水色の宝石が見えた。
(よかった…。これだけは絶対なくしちゃいけない大事な物だからな)
首にかかっているペンダントが無事だったので安心した。
ーー
しばらく歩いていると広い道に出た。
「おかしいな?来た時はこんな道はなかったはず…っ…!?」
そこまで言いかけて目を見開いた。
道の先の遥か遠くには町があり、その真ん中に塔が建っていたからだ。
「あの塔は…!」
願いを叶えるために苦労して登った塔だった。
(どういうことなんだ!?あの町はなんだ!?)
急いで町に向かって走りだした。
ーー
町へたどり着いた。
(こんな所に町はなかったぞ?確か塔の周りは森だった)
町の入り口で立ち尽くしていると。
入り口の両脇に、男が立っていることに気づいた。
武器を携え制服を着ているので、おそらく門番だろう。
「すみません。あの塔について知りたいので、教えてくれませんか?」
門番に尋ねてみた。
「おっ、君も塔を見にきたのか。この町の観光名所だからな」
門番は明るく返した。
「ヴィシャス国の南西地方にある塔に似ていますね」
塔に視線を向けながら口にした。
「ん?ここはヴィシャス国の南西だし、この国にある搭は、あそこに建っている塔だけだぞ」
門番は不思議そうな顔をしてこちらを見る。
「ええっ!?」
驚きのあまり声をあげてしまった。
「なんだ?どうした?…って、おいっ!」
門番が言い終わる前に、走り出した。
わけがわからない…!
知らない間に何が…?
塔に近づくにつれ、更に異変に気付く。
「あれっ!?」
塔の上に破壊された跡が見えた。
「最上階で何が起こったんだ?」
次々と疑問が浮かんでくる。
.
「…ん…」
ざわざわと何かが聞こえる。
木の香りがする。
(…朝かな…?)
目をゆっくりと開けていくと木漏れ日が見えた。
(え…?外?…)
頭がぼんやりとしながら静かに体を起こす。
「ここはどこだ?」
状況が理解できず辺りを見回した。
木々が生い茂る森の中だった。
(あの時…塔の最上階で光に包まれて…そのあとは…何が…?)
今までの出来事を整理していた。
(ここは、塔の近くの森なのか?どうしてここにいるんだ?)
「!」
立ち上がろうとすると、よろめいた。
「あれ?おかしいな?」
体がうまく動かない。
力が入らないような、おかしな感じだった。
(今までの疲れがたまっていたのかな?)
感覚を取り戻そうと立ち上がる。
「ペンダントは!」
ハッとして胸元を確かめた。
透明な水色の宝石が見えた。
(よかった…。これだけは絶対なくしちゃいけない大事な物だからな)
首にかかっているペンダントが無事だったので安心した。
ーー
しばらく歩いていると広い道に出た。
「おかしいな?来た時はこんな道はなかったはず…っ…!?」
そこまで言いかけて目を見開いた。
道の先の遥か遠くには町があり、その真ん中に塔が建っていたからだ。
「あの塔は…!」
願いを叶えるために苦労して登った塔だった。
(どういうことなんだ!?あの町はなんだ!?)
急いで町に向かって走りだした。
ーー
町へたどり着いた。
(こんな所に町はなかったぞ?確か塔の周りは森だった)
町の入り口で立ち尽くしていると。
入り口の両脇に、男が立っていることに気づいた。
武器を携え制服を着ているので、おそらく門番だろう。
「すみません。あの塔について知りたいので、教えてくれませんか?」
門番に尋ねてみた。
「おっ、君も塔を見にきたのか。この町の観光名所だからな」
門番は明るく返した。
「ヴィシャス国の南西地方にある塔に似ていますね」
塔に視線を向けながら口にした。
「ん?ここはヴィシャス国の南西だし、この国にある搭は、あそこに建っている塔だけだぞ」
門番は不思議そうな顔をしてこちらを見る。
「ええっ!?」
驚きのあまり声をあげてしまった。
「なんだ?どうした?…って、おいっ!」
門番が言い終わる前に、走り出した。
わけがわからない…!
知らない間に何が…?
塔に近づくにつれ、更に異変に気付く。
「あれっ!?」
塔の上に破壊された跡が見えた。
「最上階で何が起こったんだ?」
次々と疑問が浮かんでくる。
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