第1章
いつの間にか複数の魔物たちが、ラスレンを狙って鋭い目つきでじりじりと近づいてきていた。
「ラスレンさん!」
気付いたカシルが、ラスレンの所まで走ってきた。
「カシル!」
ラスレンとカシルはお互い顔見知りだった。
「あの魔物は火の魔法が弱点のようです。僕の魔法で援護します」
カシルが魔物の方を見る。
「わかった。俺が敵を引き付けるから合図したら魔法を打ってくれ」
ラスレンは剣を構えた。
「はい」
カシルは返事を返す。
ラスレンは、複数の魔物達の真ん中に飛び込むという一見危険だと思われる行動をした。
「ラスレンさんのことだ。きっとなにかある」
ラスレンを信じるカシル。
魔物たちがラスレンを囲んだ。
ラスレンは両手で剣を持ち剣先を真下に向けると、その剣が光った。
魔物たちが一斉にラスレン襲いかかるが、
「はっ!」
剣先から光の魔法が放たれ、その勢いに乗ってラスレンは高くジャンプした。
「今だカシル!」
ラスレンが合図する。
「火よ我に力を貸したまえ」
カシルは火の魔法を唱えた。
ラスレンの引き付けで密集してしまった魔物達を燃える炎が襲う。
魔物達の外側に着地したラスレンは素早く剣を構えた。
「これで終わりだ!」
ラスレンは剣を光らせ、魔物達に剣技を繰り出す。
「すごい…」
カシルはラスレンの見事な剣術を見た。
ラスレンは周りの魔物を次々と倒していった。
「やったなカシル!」
ラスレンが明るい口調で言う。
「倒せたのはラスレンさんのおかげです」
カシルは遠慮がちに答える。
「カシル。お前にはお前にしかない強さがあるよ」
ラスレンの瞳は真っすぐだった。
カシルならもっと伸びる可能性があると思った。
「はい。ラスレンさん…ありがとうございます!」
カシルは嬉しかった。
ラスレンはカシルをシディエスと比べることはなく、カシルとして見てくれたからだった。
――
「ラスレンさん!」
気付いたカシルが、ラスレンの所まで走ってきた。
「カシル!」
ラスレンとカシルはお互い顔見知りだった。
「あの魔物は火の魔法が弱点のようです。僕の魔法で援護します」
カシルが魔物の方を見る。
「わかった。俺が敵を引き付けるから合図したら魔法を打ってくれ」
ラスレンは剣を構えた。
「はい」
カシルは返事を返す。
ラスレンは、複数の魔物達の真ん中に飛び込むという一見危険だと思われる行動をした。
「ラスレンさんのことだ。きっとなにかある」
ラスレンを信じるカシル。
魔物たちがラスレンを囲んだ。
ラスレンは両手で剣を持ち剣先を真下に向けると、その剣が光った。
魔物たちが一斉にラスレン襲いかかるが、
「はっ!」
剣先から光の魔法が放たれ、その勢いに乗ってラスレンは高くジャンプした。
「今だカシル!」
ラスレンが合図する。
「火よ我に力を貸したまえ」
カシルは火の魔法を唱えた。
ラスレンの引き付けで密集してしまった魔物達を燃える炎が襲う。
魔物達の外側に着地したラスレンは素早く剣を構えた。
「これで終わりだ!」
ラスレンは剣を光らせ、魔物達に剣技を繰り出す。
「すごい…」
カシルはラスレンの見事な剣術を見た。
ラスレンは周りの魔物を次々と倒していった。
「やったなカシル!」
ラスレンが明るい口調で言う。
「倒せたのはラスレンさんのおかげです」
カシルは遠慮がちに答える。
「カシル。お前にはお前にしかない強さがあるよ」
ラスレンの瞳は真っすぐだった。
カシルならもっと伸びる可能性があると思った。
「はい。ラスレンさん…ありがとうございます!」
カシルは嬉しかった。
ラスレンはカシルをシディエスと比べることはなく、カシルとして見てくれたからだった。
――