第1章
街では、兵士達が複数の魔物と戦っていた。
四足歩行の肉食獣で鋭い牙を持つ魔物だった。
(少しでもいいから力になりたい!)
カシルは剣を抜いた。
「ソルゴ兵士長は怪我の治療中。シディエス隊長の部隊は森で訓練中だろ」
「ああ。何もこんな時に襲って来なくたってなぁ」
兵士たちが会話しているのが聞こえた。
「うわぁっ!」
兵士が魔物からの攻撃を受けてよろめく。
その隙に、魔物が鋭い牙を剥いて襲いかかってくる。
「危ない!」
金髪の兵士が素早く飛び出し、魔物の攻撃を剣で防ぎ、そのまま斬りつけた。
「ありがとうございます。助かりました」
礼を言った兵士からは冷や汗が流れていた。
兵士を襲った魔物は他の魔物たちよりも一回り大きく、鋭い目つきで唸っている。
「こいつは俺が倒す!他の魔物を頼む!」
金髪の兵士はまだ若く二十歳前くらいだった。
「あの人は…!」
カシルは金髪の兵士を見てハッとした。
英雄の子孫であり、兄シディエスの友人で副隊長の、
「ラスレンさんだ」
カシルは走っていく。
「おい!見習いが何でここにいるんだ!?」
「そうだ!下がってろ!危ないぞ!」
兵士たちがカシルを止めようとする。
「火よ我に力を貸したまえ」
カシルは、即、呪文を唱えた。
カシルから放たれた炎が魔物を攻撃した。
魔法には弱かったのか、魔物は大きなダメージを受け、動きが大幅に鈍くなる。
(今だ!)
カシルが素早く魔物に剣で斬りつけ、魔物は倒れてしまった。
「あいつ…!魔法が使えるのか!?」
「あの見習い、見かけによらず、なかなかやるな」
周りの兵士達は、カシルの戦いに目を見張った。
途中からカシルを助けにきたエリレオも参戦した。
普段カシルは控えめで引っ込み思案なため、ここまで勇敢に戦うカシルの姿を見たのは初めてだったエリレオも驚いていた。
――
四足歩行の肉食獣で鋭い牙を持つ魔物だった。
(少しでもいいから力になりたい!)
カシルは剣を抜いた。
「ソルゴ兵士長は怪我の治療中。シディエス隊長の部隊は森で訓練中だろ」
「ああ。何もこんな時に襲って来なくたってなぁ」
兵士たちが会話しているのが聞こえた。
「うわぁっ!」
兵士が魔物からの攻撃を受けてよろめく。
その隙に、魔物が鋭い牙を剥いて襲いかかってくる。
「危ない!」
金髪の兵士が素早く飛び出し、魔物の攻撃を剣で防ぎ、そのまま斬りつけた。
「ありがとうございます。助かりました」
礼を言った兵士からは冷や汗が流れていた。
兵士を襲った魔物は他の魔物たちよりも一回り大きく、鋭い目つきで唸っている。
「こいつは俺が倒す!他の魔物を頼む!」
金髪の兵士はまだ若く二十歳前くらいだった。
「あの人は…!」
カシルは金髪の兵士を見てハッとした。
英雄の子孫であり、兄シディエスの友人で副隊長の、
「ラスレンさんだ」
カシルは走っていく。
「おい!見習いが何でここにいるんだ!?」
「そうだ!下がってろ!危ないぞ!」
兵士たちがカシルを止めようとする。
「火よ我に力を貸したまえ」
カシルは、即、呪文を唱えた。
カシルから放たれた炎が魔物を攻撃した。
魔法には弱かったのか、魔物は大きなダメージを受け、動きが大幅に鈍くなる。
(今だ!)
カシルが素早く魔物に剣で斬りつけ、魔物は倒れてしまった。
「あいつ…!魔法が使えるのか!?」
「あの見習い、見かけによらず、なかなかやるな」
周りの兵士達は、カシルの戦いに目を見張った。
途中からカシルを助けにきたエリレオも参戦した。
普段カシルは控えめで引っ込み思案なため、ここまで勇敢に戦うカシルの姿を見たのは初めてだったエリレオも驚いていた。
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