第1章
セレディンはユーリスと公園のベンチに座って話をしている。
普通に会話をしたのは本当に久しぶりで嬉しかった。
「おれ、旅に出ようと思ってるんだ。光の力を持つ女性が本当にいるのかどうかを確かめたい。だから北西の地方に行ってみたいんだ」
ユーリスが言いだした。
「ぼくも行きたい!お願いだ。一緒に連れてってくれないか?」
セレディンはユーリスに頼んでみた。
あてもなくフラフラするよりはずっとましだと思った。
それに、何よりも仲間が欲しかった。
「もちろんいいよ!一人旅じゃ淋しいしな」
「いいのかい?ありがとう」
ユーリスが快く答えたのでセレディンは喜んだ。
「おれはユーリス。本名はユーセリアスって名前なんだけどユーリスでいいよ。君は?」
ユーリスに名前を尋ねられたセレディンは本名を名乗っていいのだろうかとためらう。
自分のことが歴史の本に残るほど有名な存在になってしまっているからだ。
「ぼくは、セ…セディル!」
"セレディン"とは名乗らずとっさに"セディル"と名乗った。
――
セディルとユーリスは夕暮れ近くなった町の中を歩いている。
「君はこの町の人じゃなかったのか。じゃ、どこから来たんだ?」
聞かれたくない質問をされセディルはドキッとする。
「遠い所…かな…」
200年前から来たとは言えず、曖昧な答えを返した。
セディルはどこか遠くを見るような眼をしていた。
あまり言いたくなさそうな雰囲気だなと気付くユーリス。
「そっか」
ユーリスはその話を終わらせる感じで短く答えた。
――
.
普通に会話をしたのは本当に久しぶりで嬉しかった。
「おれ、旅に出ようと思ってるんだ。光の力を持つ女性が本当にいるのかどうかを確かめたい。だから北西の地方に行ってみたいんだ」
ユーリスが言いだした。
「ぼくも行きたい!お願いだ。一緒に連れてってくれないか?」
セレディンはユーリスに頼んでみた。
あてもなくフラフラするよりはずっとましだと思った。
それに、何よりも仲間が欲しかった。
「もちろんいいよ!一人旅じゃ淋しいしな」
「いいのかい?ありがとう」
ユーリスが快く答えたのでセレディンは喜んだ。
「おれはユーリス。本名はユーセリアスって名前なんだけどユーリスでいいよ。君は?」
ユーリスに名前を尋ねられたセレディンは本名を名乗っていいのだろうかとためらう。
自分のことが歴史の本に残るほど有名な存在になってしまっているからだ。
「ぼくは、セ…セディル!」
"セレディン"とは名乗らずとっさに"セディル"と名乗った。
――
セディルとユーリスは夕暮れ近くなった町の中を歩いている。
「君はこの町の人じゃなかったのか。じゃ、どこから来たんだ?」
聞かれたくない質問をされセディルはドキッとする。
「遠い所…かな…」
200年前から来たとは言えず、曖昧な答えを返した。
セディルはどこか遠くを見るような眼をしていた。
あまり言いたくなさそうな雰囲気だなと気付くユーリス。
「そっか」
ユーリスはその話を終わらせる感じで短く答えた。
――
.