高橋との仕事をこなしていく日々。1週間ぐらい経った頃、朝出勤すると、高橋がまだ出勤していない。

もう直ぐ、出勤時間になってしまう…。

と廊下から、「はぁ～間に合った～。」と声が聞こえ、高橋が1分前にギリギリ出勤した。

「おー、今日はやけに遅いやんけ、寝坊でもしたんか?」と高橋の顔を見ると、

化粧で頑張って隠してはいるが、目元が少し赤く腫れていて、泣いたあとみたいだった。

高橋は息は切らしているが平然と「ちょっと、昨日飲みすぎてしまいまして…けど、いつも通りに働けますのでご大丈夫です!!」と元気な声。

俺は気付かないふりをして「無理すんなよー。」と高橋の頭をポンと叩く。