居酒屋から出て、電車で2駅。俺の家に着いた。

道中は、ドギマギしながら、高橋の俺の姉貴愛を聞く。

ほんま、姉貴となかよーなって良かったわ。

家の玄関につき鍵を開けながら、「ココやで。汚くてすまんな。」と高橋を案内すると、

「男性の家はそんなものですよ。」と気にしてなさそうだ。

あっ、寝室のやつ隠さんと！！と思い出し、リビングに高橋を通し、「そこでゆっくりしとってな。ちと、周り片付けてくる。」と伝える。

「あ、はい。」と頷きながら、スマホをいじり始めた。

それを確認して、寝室にある丸まったティッシュと、脱衣所に出しっぱになってある洗濯物。その他、もろもろを片付ける。

そして、リビングに戻ると、高橋はソファーにもたれ掛かり、寝ている。

え？あ？早ない？さっきまで、話していた奴が寝ていて、呆気にとらわれていると、高橋の口から、

「シャオロンさん…すきです。」と聞こえた。

はぁ？こいつ今なんて言った？

自分の耳を疑った。

しばらく、その場に固まってしまう。

その後、高橋の口からは何も聞こえない。

あ、っとその言葉に止まってしまったが、ココはソファー。こんなとこで寝てしまうと、肩こるでと思い、高橋を起こす。

「んぁ、あ、すみません。寝てしまいました。」とソファーにもたれ掛かりながら、話す。

その体勢での声にちとエロい。

「こんなとこで寝たらあかんで。」と伝え、風呂場へ案内する。

「あーがとうございます。」ともう、寝そうな声で返す。

「シャワーでも浴びて、目を覚ましてこいよ。」