WISH
アリーナのアーチは全てが黒い壁で埋められ 周りに見張りの盗賊たちが立っていた
この盗賊たちも仲間が来なければ外へ出られないので ただずっとロサスの人々がその場から動かないか見張り続けるしかなかった
人々はアリーナの中央に集まり 男性たちが女性子供老人を守るように囲み 常に盗賊たちの動きを警戒していた
緊張した状態が続き 限界は近かった
突如城へ続く扉が開かれ 中からガシャガシャと音を鳴らしながら整列した鎧が複数体歩く
驚いた盗賊たちが鎧に話しかけるが ある1体をよく見ると中は空っぽだった
鎧達はアリーナを囲み 盗賊たちは奥へ追いやられる 魔法使いの男が盗賊たちが外に出る間 人々を逃さないためによこしたのかと考え アリーナを閉じる黒い壁をペタペタと触れたり仲間や魔法使いに呼びかけてみるが 壁は開かない
鎧たちは手に持っていた剣を構え 突然走り出し盗賊たちを守るように背中を向けて囲み 困惑する彼らに向かって振り向き 敵か味方か判断できず彼らは剣を向けたが それに合わせるように鎧たちも切先を向ける
もう盗賊たちは動けなかった
気づけば盗賊たちの方が動けなくなってり 人々は何が起こったのかわからなかった
そこにアーシャがやってきて 彼女の魔法が盗賊を捕まえたのだと歓喜の声が上がり その後ろから無事らしいアマヤ女王がスターと共にアリーナへ戻ってきたことでさらに安堵した
最後にマグニフィコの姿を見て人々の違う騒がしさが広がる
アマヤ「彼は味方よ」
アマヤの隣に立つマグニフィコは杖を手にして不満を隠せない表情だったが それでも人々に対しては何もしなかった
アマヤ「彼は完全に解放されたわけではないわ もしもの時にはスターが彼を鏡の中へ戻してくれるそうよ」
スターは頷き マグニフィコの周りをぐるぐる回り頭の上に乗り勝ち誇った表情をする
人々は女王の言葉とスターの様子から信じ 落ち着きを取り戻す
その時また頭の中に声が響く
「お前の力を都合よく利用する 相変わらずの連中だな 半減した魔法でどう救うつもりだ?先に星を手に入れなければお前はまた全て失う」
驚きマグニフィコは顔を上げる
聞こえる頻度自体は減っており あの魔法使いが本を開いたことと何か関係があるのかまだわからなかったが 嫌な感覚はどんどん酷くなる
また全て失う
その言葉が残る
スターの光を見た時のような不安 全てが崩れ去る前兆 強い魔法の光
恐怖を誤魔化し マグニフィコは杖を振ってアリーナを塞いでいた黒い壁が取り除いた 人々はその場から離れようと外へ向かった
アーシャの姿を見つけたダリアが他の友人たちと一緒に心配そうに駆け寄る
「アーシャ!あの魔法使いは?大丈夫なの?」
「大丈夫 私たちでやっつけるから!」
友人たちを安全のためにアリーナの外へ誘導する 今はここや城からは離すべきだった 町も危険かもしれない
アーシャは家族の元にも駆け寄り無事を確認した
心配する母が彼女を引き留めたが今はマグニフィコとアマヤに協力したいとアーシャは2人の元へ戻った
その時 捕まえていた盗賊たちの胸の辺りが光り それが体から抜け出て宙を舞う その行先を目で追うと 城から魔法使いの男が現れた
「やぁマグニフィコ お前のものよりいい杖だろう?願いの力もこの通りだ」
その光はマグニフィコが扱う願いの魔法とは違っていた けれどその光を男が禁じられた魔法で掴み取るような動きをして自身に取り込む
マグニフィコが手にしたものと同じなのだとしたら…アーシャはあの日の恐怖が蘇る スターも男がより強力な魔法を手に入れたことを感じ取り アマヤの側で怖がっていた
魔法使いは笑いながら大袈裟に杖を振りその動きに合わせて伸びる緑の光が赤い光と交差し それをマグニフィコたちに向けて放つ
マグニフィコの杖は力強く地面を叩いた後 両手で持ち下から上へまっすぐ振り上げる
壁のように伸びる光と男の光がぶつかり より強い光となり 眩しさから目を閉じる
この盗賊たちも仲間が来なければ外へ出られないので ただずっとロサスの人々がその場から動かないか見張り続けるしかなかった
人々はアリーナの中央に集まり 男性たちが女性子供老人を守るように囲み 常に盗賊たちの動きを警戒していた
緊張した状態が続き 限界は近かった
突如城へ続く扉が開かれ 中からガシャガシャと音を鳴らしながら整列した鎧が複数体歩く
驚いた盗賊たちが鎧に話しかけるが ある1体をよく見ると中は空っぽだった
鎧達はアリーナを囲み 盗賊たちは奥へ追いやられる 魔法使いの男が盗賊たちが外に出る間 人々を逃さないためによこしたのかと考え アリーナを閉じる黒い壁をペタペタと触れたり仲間や魔法使いに呼びかけてみるが 壁は開かない
鎧たちは手に持っていた剣を構え 突然走り出し盗賊たちを守るように背中を向けて囲み 困惑する彼らに向かって振り向き 敵か味方か判断できず彼らは剣を向けたが それに合わせるように鎧たちも切先を向ける
もう盗賊たちは動けなかった
気づけば盗賊たちの方が動けなくなってり 人々は何が起こったのかわからなかった
そこにアーシャがやってきて 彼女の魔法が盗賊を捕まえたのだと歓喜の声が上がり その後ろから無事らしいアマヤ女王がスターと共にアリーナへ戻ってきたことでさらに安堵した
最後にマグニフィコの姿を見て人々の違う騒がしさが広がる
アマヤ「彼は味方よ」
アマヤの隣に立つマグニフィコは杖を手にして不満を隠せない表情だったが それでも人々に対しては何もしなかった
アマヤ「彼は完全に解放されたわけではないわ もしもの時にはスターが彼を鏡の中へ戻してくれるそうよ」
スターは頷き マグニフィコの周りをぐるぐる回り頭の上に乗り勝ち誇った表情をする
人々は女王の言葉とスターの様子から信じ 落ち着きを取り戻す
その時また頭の中に声が響く
「お前の力を都合よく利用する 相変わらずの連中だな 半減した魔法でどう救うつもりだ?先に星を手に入れなければお前はまた全て失う」
驚きマグニフィコは顔を上げる
聞こえる頻度自体は減っており あの魔法使いが本を開いたことと何か関係があるのかまだわからなかったが 嫌な感覚はどんどん酷くなる
また全て失う
その言葉が残る
スターの光を見た時のような不安 全てが崩れ去る前兆 強い魔法の光
恐怖を誤魔化し マグニフィコは杖を振ってアリーナを塞いでいた黒い壁が取り除いた 人々はその場から離れようと外へ向かった
アーシャの姿を見つけたダリアが他の友人たちと一緒に心配そうに駆け寄る
「アーシャ!あの魔法使いは?大丈夫なの?」
「大丈夫 私たちでやっつけるから!」
友人たちを安全のためにアリーナの外へ誘導する 今はここや城からは離すべきだった 町も危険かもしれない
アーシャは家族の元にも駆け寄り無事を確認した
心配する母が彼女を引き留めたが今はマグニフィコとアマヤに協力したいとアーシャは2人の元へ戻った
その時 捕まえていた盗賊たちの胸の辺りが光り それが体から抜け出て宙を舞う その行先を目で追うと 城から魔法使いの男が現れた
「やぁマグニフィコ お前のものよりいい杖だろう?願いの力もこの通りだ」
その光はマグニフィコが扱う願いの魔法とは違っていた けれどその光を男が禁じられた魔法で掴み取るような動きをして自身に取り込む
マグニフィコが手にしたものと同じなのだとしたら…アーシャはあの日の恐怖が蘇る スターも男がより強力な魔法を手に入れたことを感じ取り アマヤの側で怖がっていた
魔法使いは笑いながら大袈裟に杖を振りその動きに合わせて伸びる緑の光が赤い光と交差し それをマグニフィコたちに向けて放つ
マグニフィコの杖は力強く地面を叩いた後 両手で持ち下から上へまっすぐ振り上げる
壁のように伸びる光と男の光がぶつかり より強い光となり 眩しさから目を閉じる
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