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第六章 タイム

時間の旅

暖炉でパチパチと小さな音が弾ける 揺れる炎の明かりに照らされながら エルズメアの右側にイラスベス 左側にミラーナが座り 膝に3人で1枚のブランケットをかけていた
夜 眠る前にエルズメアが姉妹に本を読んでいた 2人は母の体に引っ付き 前のめりに本を覗き込んでいた

エルズメア「遠い昔 アンダーランドの人々が時間の存在を感じた日 “それ”は意識を持った 人々がそれを時間と名付けた日“それ”は“時間”になった 人々が時間を“彼”と呼んだ日 “時間”は“彼”になった 人々が彼を水の流れに例えた日“彼”は水の姿を持つようになった 人々が彼を人のように表現した時“彼“は心を持った」

挿絵のページには水が人型となり 彼のことが見ていないであろう人々の間をすり抜けて歩く姿が描かれていた

イラスベス「タイム?」
エルズメア「そう 彼がタイム 姿を持った彼は やがて時間の旅に出かけるの アンダーランドのために」

エルズメアはページをめくる

ある時 アンダーランドで恐ろしい化け物が生まれた モンスターは 自身の本能のまま アンダーランドの大地を焼き尽くそうとした
人々には対抗できるほどの武器を作る技術がなかった 毎日逃げまどい 怯え過ごしていた

タイムは姿を持っていたが 流れる時間に変わりはなかった 彼らをただ見ているだけだった
彼はその頃 自身のいる場所に たくさんの時計とそれ以上の数の止まった時計があることを認識した そしてそれがアンダーランド人たちの命の時計なのだと理解した
彼は毎日ジャバウォッキーに殺されて止まる時計の蓋を閉じていた 無意識のうちに 手を触れることもないうちに
…その状況を放ってはおけなかった
彼は解決策を得るために今より未来を知ろうとした そして彼は 深く考えなくてもその方法を知っていた
彼は時間を自由に流れる水 だが未来へ進んで過去へ戻れるのか 一度流れた場所を その身で逆流できるのか
その手段として 彼は時間の海を渡る船を作った アンダーランド人たちはそうして身ひとつでは行けないような大海原を渡った 彼にとって 時間の海も旅ができるものだった

クロノスフィアと名付けられた船に乗り 彼は未来へ解決策を探しに出た

エルズメア「恐ろしいモンスターを倒すための剣の作り方をタイムは未来で知り 過去に戻って彼を見ることのできたアンダーランド人に伝えたの そうしてヴォーパルの剣が作られ 勇敢なある人物がモンスターを倒しアンダーランドは救われたの このアンダーランド人が私たちのご先祖さま この後に王となる人よ」

ヴォーパルの剣とその技術は大切に守られてきたが 歴史の流れる中でだんだんと知る人物が減り やがて保管されている場所がわからなくなってしまった
次にまたモンスターが目覚めた時にタイムがその場所を教えるまで 誰もその場所に辿り着くことはなかった

タイムはその後 彼らに降りかかる災厄の中で何を希望とすればいいのか 未来は変わらなくても その先に解決の道があるなら そこに希望があるなら…多くを考え 時間を旅する中でアンダーランドに起こる全ての歴史を記した預言書オラキュラムを書き上げた
それは必要な時 必要な未来を示し 人々が希望を抱きその日を迎えるために
オラキュラムはその先に見える一筋の光 救済の時 そのためにすべき事は何か考えるために…例えばフラブジャスの日を希望とし 救世主アリスを探し守るような…そんな未来への希望

タイムの願いはただアンダーランド人たちが困難の中で多くを得て学びやがて救われることだった
だが彼にとって その生死は誰しも平等であり 時にそれは残酷とも思われた


時間の旅を続ける中で 彼はあるものを見つけた
アンダーランドがいくつかの町に分かれた後それぞれに統治者が現れたのだが そのひとつ ヴォーパルの剣でモンスターを打ち倒した王の末裔が統治するウィッツエンドで 彼は立ち止まった

旅の中で時計の存在を知っていたタイムは自身を計ろうとするソレに良い印象を抱いたことがなかったのだが その時計屋に置かれている全ての時計は精巧で正確で見た目も非常に美しく 時計としての機能以上の価値を有していた

タイムにとって最初の芸術への感動はこの時計に対してだった
金の装飾がされており 文字盤の中央は花が咲いたような模様が作られ 季節を表すような円形の彫刻が文字盤の左右に2個ずつ配置され 常に回転していた

ほとんどの人は時間を目で見ることはできない だからタイムは今までほとんどアンダーランド人たちと話したことがなかった

水が人のシルエットを模っているだけで 顔が存在せず影のようだった
それでも…時計屋の彼はごく自然にタイムに話しかけた

「お気に召したものはありましたか?」

驚いて振り向くタイムに対して 彼は常に穏やかに接していた タイムは恐る恐る目の前にあった時計を指差すと 時計屋はかけ時計を外し 針を回す そしてまた壁にかけ直す

「カラクリ時計なんです 見ていてください」

少し待ち長針が12を指すと時計から2回“ボーン”という音が鳴った後 文字盤の数字部分が一部動き 中が見えるようになるとそこで小さな人形が踊っている 文字盤の下のただの飾りだと思っていた人形もくるくる回転して踊っている

中の彫刻だけでも素晴らしいのに それ以上の楽しみが詰まっている
カラクリが静かに時計の中へ戻るまで 目を離さず見ていた

「他にもご覧になりたければ動かしますよ こっちの壁は全てカラクリがあります」

この不思議な世界であっても異様な存在であるタイムを見ても何の反応もせず店の奥へ戻っていく時計屋に彼は強く興味を抱いた

タイム「私が見えるのか」
「はい 見えますよ」
タイム「私は“時間”だ 私を見ることができる者にはほとんど会ったことがないが…そうか」
「タイム…」

時計屋が作業する様子を見ようとすると 彼は時計ではなく その部品を使って人形を作っていた

タイム「それも時計なのか?」
「機械人形ですよ 時計と同じ動力で動くんです」

すでに完成している別のオートマタを取り出す
タイムはそれを見て また店内を見て回り そして時計屋の元へ戻る

「…どうして時間であるあなたがここに?」
タイム「興味を持った 旅の途中で立ち止まるのは 記すべき出来事を見つけた時だけにしていたが…ここの時計は素晴らしいな」
「ありがとうございます あなたにそう言ってもらえるなんて…」
タイム「またここへ来てもいいだろうか…私も休むことが必要かもしれない」

旅の途中だったがその時計屋を気に入ったタイムはそこに留まることにした


エルズメア「旅の途中 タイムは時計屋と出会い 交流を重ねるうちに彼らは友人になりました」
イラスベス「それから?」
エルズメア「…ある時タイムは時計屋に願いを伝えたの」

めくられたページには椅子に座り設計図を描く時計屋にタイムが指をさし何か伝えている絵が描かれている

この時のタイムは時間を流れる水だったが その存在を見れる者も少なく 歴史を眺めることしかできず 心を持つ彼はだんだん寂しさを覚えるようになっていた
時計屋との交流は逆に孤独感を生んだ

彼にはある考えが浮かんだ 体があればアンダーランドの人々にも自分が見える 彼らにできることができる 彼らの持つ感覚を得ることもできるかもしれない
時計屋の作った機械人形を見て その技術があれば 人と同じ大きさの機械人形も作れるかもしれない

エルズメア「時計屋はタイムの願いを叶えることにした 元の時間に戻って作るために 設計図を描いてあげました」

時計屋の職人 ピエール・ドローはいつものように話している時 急に寂しげな声で話すタイムの様子を心配していた

タイム「私もこの手で時計に触れたい」
ドロー「体が欲しいんですか?」
タイム「そうだ 君たちのような 姿が欲しい」
ドロー「しかし貴方は物に命を吹き込むことはできても 肉体を作ることはできないはずでは…」
タイム「ピエール…私はお前に頼んでいるんだ」

ドローは道具を取ろうと伸ばした手を止めた
もちろん 彼はタイムが 肉体を作れと言いたいわけではないことはわかった しかし 何を作らせたいのかもわからなかった

タイム「何を悩むんだ お前は時計職人だぞ 私の体になる 時計を作ってくれ」
ドロー「つまり 私が以前作った あの機械人形のような…」
タイム「そう それだ 機械人形 私の命を宿す人形だな 機械仕掛けというよりは 金属でできた 人形」
ドロー「しかしあなたの体として…それこそ人間のようにというのは…」

ドローは 以前機械人形を作った際の設計図を取り出す タイムはそれをまじまじと見つめる
文字を書く という動きだけをする 精巧な機械人形 これでは動きが限定される

人のような 自在な関節 豊かな表情 命を宿す 機械でできた人形 仕掛けを考えなくていい とはいったものの…

タイム「…簡単にはいかないだろうな」
ドロー「そうです…が やりましょう 貴方の体を 私が設計できるなんて 光栄ですよ 素晴らしい体を作り上げましょう」


頭部の金色に光るバネ ネジ 細い筒 円盤
心臓部分にはドローの作った時計の中で彼が1番気に入っている時計と同じ文字盤の時計を埋め込む…

ドロー「あなたは…どこに住んでいるんですか?」
タイム「時空の狭間にある無限の空間だ」
ドロー「そこに家をお持ちなんですか」
タイム「…家…無いな 必要がなかったから…命の時計も普段は別の空間で管理しているしな」

数日後ドローはもう1枚別の設計図を見せた タイムはそれを見て驚く
そこにはゴシック様式の城の全体図が描かれていた

ドロー「建築も学んだことがあるんです 体を得たなら 住む場所も…アンダーランド人の王のように持つべきでしょう 全体が時計の…あなたの城です」

時計職人と共にタイムは自身の体と城を作り上げた

これ以上留まることのできないタイムは 彼から与えられたものに感謝し 最後の日を迎えた

タイム「…そろそろ行かなければ 書を完成させに行く」
ドロー「そうですか…寂しくなります」
タイム「ひとつ…約束を」

タイムはドローの前でできる限り人型に近くなるように流れを変化させ 手を伸ばした

タイム「時が来たら君に会いに来る 君が私にくれた体でな」

実際触れることはできないが ドローも手を伸ばす 1年ほどの短い時間だったが それでもタイムにとって唯一の友人との交流は価値あるものとなった


時間の旅を終えたタイムは 自身の体と城を無限の空間に作り上げた

その後 彼は設計図には無かった大時計を城の中央に作り出した そして中央の台座に 大時計の動力源が置かれた

体を作り その中に彼が宿ったが 強大な時間の力を宿すには機械人形のような容量の決まった姿ではあまりに無理がありすぎた
このままでは体を失ってしまうと理解したタイムはすぐさまクロノスフィアに半分の力を移した
元々タイムの力を使って動く船だったので宿すことは可能だった

しかし 時間を保つにはその力全てがタイムの元になければいけない
半分の力のままでは万物を守ることはできない そのために彼は自身の心臓の分身を城の中央に置いた 万物の大時計はクロノスフィアからタイムの力を受け タイムの心臓として 時間の均衡を保つため 生まれた

強大な時間の力はタイムと大時計という2つの姿に分かれることになった

タイム「…はぁ…まさか姿を保つことが…こんなにも難しいとは…」


人々が時計を人のように扱った日 万物の大時計に意識が 人格が タイムのように宿った
初めて話しかけられた時 誰もいないはずの城の中で聞こえる声にタイムは驚いたが すぐにそれが大時計だと理解した

孤独であったタイムに城での仲間ができた日だった



…タイムの城の中 図書館と書斎ではゼロ ギュスターヴ セカンズたちによるマニュアルの捜索が続いていた

ダステ「あったぞ!セカンズ!」

セカンズはどんどん集まりミニッツになりギュスターヴが本を渡そうと手渡した手を掴みながら彼の腰を持ち上げ 彼ごと本を大時計の元へ運ぶ

ダステ「待て待てゼロを呼んだ方が早いんじゃないのか!?セカンズ!いやミニッツ?!」
ゼロ「もうそのまま行って!」

大時計まであと少しのところでミニッツはギュスターヴを着地しやすい体勢になるような形で彼を投げ 驚きながらも咄嗟に着地したギュスターヴは本を大時計の前のウィルキンズの元へ投げ渡す
床を滑ってたどり着いたマニュアルを見て ウィルキンズは喜びの声を上げた

ウィル「ダステ様!ゼロ様も…ありがとうございます!」

瞬間 大時計全体が凄まじい音と共にぐるぐる回ったり前へ進んでまた戻ったり 狂ったような動きをし始める
ギュスターヴとゼロは強制的に集会所にテレポートしてしまったため 集会所に現状を映す

半分大時計前…そしてもう半分にイラスベスの城…

…アウトランドにあるイラスベスの城
その上空の一部が歪み叫び声を上げながら船を止めることができないでいるタイムが現れる
自室にいたイラスベスはその妙な声に気づき アリの巣箱を机に戻した

窓から船ごとタイムが部屋の中に飛び込み バラバラになった船の破片と共に かなり酷い顔色で後頭部から青い火花を散らし 息も絶え絶えなタイムが起き上がるが イラスベスはその様子を全く気にしていないのか問い詰める

イラスベス「私のクロノスフィアは?アリスはどこなの?」
タイム「アリスは…鏡の中に消えてしまった」
イラスベス「逃げられたの?!」
タイム「違う!必ず見つける 彼女はどこだ?」
イラスベス「なぜ私が知ってるっていうの」

どんどん近づくイラスベスにタイムは後ずさりながら必死に話す 正面を向きながら頭を右に少し傾けて辛そうにしていて 普段青く光る目も右目が時折チカチカしている
それでもイラスベスはタイムが死にかけていることに気づいていない

タイム「君の敵だからだ!あの娘は何か…ずっと言っていたんだ…ハイトップが…どうとか」

その名を聞いて イラスベスはタイムから顔を逸らす

タイム「助け出す…とか…どういう意味かわかるか?」

イラスベスはタイムに背を向けていた

イラスベス「…えぇわかるわとっても」

グルッとタイムの方を向く
彼はイラスベスの冷酷な目を見て なぜ今そんな顔をするのかわからなかった

イラスベス「衛兵!捕えよ」

イラスベスが冷たくそう言うと 屈強な野菜の衛兵が2人 彼女の部屋まで来る
タイムは何が起きたのかわからず 呆然としている間に衛兵2人に腕を捕まえられてしまう

イラスベス「…ダーリン これからは私の好きにさせてもらうわ」
タイム「愛しあっているのに なぜこんなことを」
イラスベス「そう思っているのはあなたの方だけよ」

抵抗する力もすでにないタイムはされるがまま引きずられ連れていかれてしまう


少しした後 城の屋上にある椅子の上にタイムは鎖で縛られ座らされる ろくに抵抗もできず力なく項垂れる彼の前には 野菜の檻があった

その中には捕まったアリスたちが入れられており 外には衛兵に捕まっているミラーナがいた

アリスたちがここにいる理由はハッターの家族を助けるためだった
アリスは鏡を抜けて元の世界に戻った後 紆余曲折を経て再びアンダーランドへ戻り クロノスフィアでホルベンダッシュの日へ行き そこでジャバウォッキーの炎から赤のトランプ兵に守られ その後そのトランプ兵に捕まるハイトップ一家がいた
ハイトップ一家はホルベンダッシュの日以降イラスベスに捕まっていた
家族を助けるためアリスと仲間たちはイラスベスの城へ来たが探索の最中にアリスとハッター以外が捕まってしまう
イラスベスの部屋に着いた2人は体を小さくされてアリの巣箱に閉じ込められていたハイトップ一家を見つけ出すことに成功したが 行き止まりでもあるその部屋で逃げ道を防がれ イラスベスに捕まり アリスの持っていたクロノスフィアも彼女の手に渡ってしまう


城の屋上でイラスベスは憎きアリスと仲間が捕まっている様子を見ながら歩いてくる
彼女はクロノスフィアを起動させる アリスが過去は変えることができないと伝えるがイラスベスは聞く耳を持たず 帰ってきたら全員打ち首にすると楽しそうに宣言し 高笑いしながらミラーナを無理矢理船に乗せレバーを引く

タイム「過去の自分の姿を見るな…!全て破壊されてしまうぞ…!」

タイムは苦しみの中 なんとかイラスベスに警告をした しかしイラスベスには伝わっている様子はなく2人を乗せたクロノスフィアは空に消えてしまう

ハッター「だから嫌いなんだあのビッグヘッド」

その時 力なく目を閉じるタイムの首元で火花が散る 途端苦しみ出し 胸を抑える
時間がおかしくなっているのか白うさぎの持つ時計の針はぐるぐる周り 空は日が沈みすぐ登るのを繰り返し 大地が揺れる

大時計が崩壊寸前にまでなり ウィルキンズは急いでマニュアルをめくる

ウィル「これだ!セカンズ!ミニッツ!347へ進め!」

号令を受けセカンズやミニッツたちが集まり どんどんひとつになっていく

ウィル「今こそ!ジ・アワーに!」

集まったセカンズとミニッツがさらに巨大な存在…アワー(時間)になり大時計の針を大きな手で掴み1秒を正しく刻む
それによりなんとか制御されたことで時間は一時的に元の状態を取り戻す

城の屋上にて野菜の従者がイラスベスを裏切りアリスたちを檻から解放する
自分がしたことを後悔したアリスはイラスベスの手からクロノスフィアを奪い返すことを決意する

アリス「みんなはタイムをお城へ連れて行ってあげて 私はクロノスフィアを取り戻す」

仲間たちは頷き 急いでタイムが捕まっている鎖を解く

白うさぎのマクトウィスプは時計をポケットにしまいながら おどおどした様子でアリスに話しかける

白うさ「それで…どうやって?」
マリアム「クロノスフィアがないんじゃ追いつくこともできないじゃない」

タイムは胸を抑えながら椅子から立ち上がる
息を整え 話し合う彼らの輪に入る

タイム「…私の船がある」

急いでタイムの船が置かれた場所を探し出し タイムがそれを直す アリスとハッターが乗りハンドルを上下させ飛び上がる

あとは2人が間に合うのを願うしかない
タイム 白うさぎ 三月うさぎ マリアムキン チェシャ猫 ベイヤード トウィードルダムとトウィードルディーは赤の女王が持っていた時計を通って城へ入る
なんとか歩くタイムの側を心配そうに歩く彼らは大時計へと向かう

クロノスフィアの台座の上にたどり着いた彼らは拭えない不安の中 大時計の動きを見ていた
城の中にある機械たちはおかしな音が鳴り タイムは大時計の中を真剣な顔で見回している
すでに起き上がることができないタイムの側でウィルキンズが声をかける

ウィル「ご主人様…大時計様は…?」
タイム「…何も」
ウィル「あぁ間に合うんでしょうか…」

城が揺れ 大時計の中の部品が上から降ってくる
タイムは感じたことのない胸の痛みを感じ ウィルキンズたちも大時計の中を見回し 異様な状況に怯えた

タイム「彼女が過去を壊したのか…!」



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