第四章 ゼロ・イストワール
裏切り者
ゼロが大時計へ辿り着く少し前
テナルディエはクロノスフィアを手に ようやく台座まで戻ってきた
一度ここから取ってしまったために 戻すのに苦労した
あとはここに置けば 全て元に戻る
エターナル「テナルディエ クロノスフィアを渡せ」
ティナ「…ギュスターヴは」
エターナル「私の分身体が始末しているところだ 手間取られたが ようやくこの時がきた」
タイムとウィルキンズが別ルートを通り大時計の中にたどり着いた
エターナル「タイムか…早くしろテナルディエ それともそこにクロノスフィアを戻すのか?」
テナルディエはまだクロノスフィアを手放さない エターナルに渡さず 元に戻しもしない
タイム「テナルディエ 台座にクロノスフィアを戻すんだ…」
テナルディエはエターナルにクロノスフィアを渡す 台座の前にまで辿り着いたタイムとウィルキンズはそれを止めることができなかった
エターナルは勝ち誇り笑う やつの手の中にはクロノスフィアが光る
タイム「テナルディエ…私たちを裏切るのか!?」
封印を解いて液体から抜け出したゼロが高く跳び上がり 台座に着地する
ティナ「ゼロ…」
エターナル「なんだ 封印を抜けたか まだ腕はそのままのようだが…」
ゼロ「…色々とやってくれたみたいだね」
ゼロは怒りをあらわにするが 手が動かない以上 想造力発動のための動作はできない
力を封じられたも同然の状態だ
エターナル「この通り テナルディエは負けるとわかりクロノスフィアを渡した これでレ・ミゼラブル以外全ての世界を消し去ってやろう」
ゼロ「それは偽のクロノスフィアだよ テナルディエとギュスターヴに持たせていた 偽物…本物は大事に隠してある」
ティナ「あぁトビーにな…」
エターナル「…知っている だが交換していないから こっちが本物だ」
ゼロ「…テナルディエが交換した そんなはずがない…そもそもなんで知って…」
エターナルはテナルディエの方を見る
テナルディエは笑い エターナルも笑う
エターナル「残念だが私はお前たちの作戦とやらをテナルディエから全て聞いている 一度クロノスフィアを持ち出し 時間稼ぎをし さらにクロノスフィアを偽物と交換し 私を騙そうとしていたこと全て」
ゼロ「そ…そんな テナルディエ…本当に私たちを…裏切っていたの!?」
ティナ「エターナルから力の話は聞いた 俺たちは最初の襲撃があったあと 契約したんだ 力を得たらどんな運命でも変える代わりに お前ら全員を裏切れと」
最初の襲撃があったあと テナルディエは一度集会所へ戻る その時に タイムの姿に化けたエターナルは彼の前に現れ 正体を明かす
エターナルはテナルディエの名前を知る術がなく殺す手段がないのなら 仲間に引き込もうと考えた 何よりテナルディエであれば 他の者より簡単だろうと
テナルディエは本当の悪人だ 自分の利益のためならば 平気で他者を騙し 奪う 誰が傷つこうが 金になればいい 自分が助かれば それでいい
エターナルはもちろんそんなテナルディエのことをよくわかっていた
エターナルは勝ち誇る
この男を信じる方が間違いだ どんな男か 彼らは知っているはずなのに 友だと言って信用し クロノスフィアを託した
エターナル「大昔 このクロノスフィアが作られた時 タイムは自身の力を宿し 大時計の動力源にした ここには時間の力のほとんど全てがある そして…想造の力も」
ゼロ「…やっぱりお前の目的はそれか」
エターナルの本当の目的…それは想造力 想造者になろうとしているのだ
ゼロ「想造者は物語の中で1人 必ず生まれる…想造者になりうる者…として」
ゼロが以前想造者について話していた
彼らはどう生まれるのか 他のキャラクターと 同じように生まれてくる
想造者になる者は決まっているが 想造者として生まれるわけではない 力はあっても想造者になるまで使えない
想造者は想造者が生んだ世界で生まれる やがて想造者になることを決めると 自分の世界の管理者になる
しかし生きているうちに想造者にならなければ すぐに別の想造者になりうる存在が生まれる
彼らはほとんどが長命か永遠の命を持ち 強力な力を持つキャラクターである場合が多い
だがゼロですら 実際誰が想造者なのか 予想して伝えるほかない
この場所もまた 想造者が作った世界である以上 想造者が生まれることになる
ダステ「…想造者は誰なんだ?」
ゼロ「たぶんタイムだ でも彼はまだ想造者にはならない 物語が終わるまで…なるかどうか答えを待っている 彼は永遠の存在だから もしならないとしても 他に想造者が生まれることはない」
想造の力を奪うことなどできるのか
答えはエターナルが 余裕の笑みを浮かべ話す
エターナル「クロノスフィアを壊せば力は解放される タイムに戻ろうとするが体が耐えられない タイムは体を失い その時全ての力が解放される そうなれば私でも力を奪える」
ゼロ「ずいぶん…詳しいな」
エターナル「調べるのには時間がかかった だが苦労は報われる 想造者は想造者にしか殺せない ようやくお前も終わりだ」
バグたちは何者でもない キャラクターとしての要素を持たないが 他者の力 キャラクターとしての情報を奪えば成り代われてしまう
タイムの力が奪われれば 彼らは想造者になりうる存在にすらなれてしまう
時間操作も 想造力も その手に
トビー「テナルディエ!どうして…信じていたのに…」
トビーが離れた場所にいる 悔しそうな悲しそうな声でテナルディエに呼びかける
しかしテナルディエは顔を向けることすらしない
エターナル「どうしてお前たちは テナルディエを信じてしまったんだろうなぁ」
タイムはもうエターナルを止める力は残っていない ゼロはまた手を動かすことができない テンプスはここにたどり着くこともできないほど傷ついている ギュスターヴはいない ウィルキンズでは取り返せない トビーは間に合わない
エターナル「ようやく想造者になれる…」
エターナルはクロノスフィアを強く握る 金属が割れる音が 手の中から聞こえる そしてついに砕けてしまう
タイムが苦しむ声があがり 中から白い光が溢れ強い光に全員が包まれる
その光が エターナルの手元に集まり 鋭い刃の槍に変わり その数本の槍がエターナルの体を貫く
エターナル「…何が…起きたんだ!?」
体がうまく動かない 姿を保つのも辛い
力が失われていくのを感じる ゼロたちの方を見ると 彼女の腕を黒く染めていた封印がゆっくりと消える
テナルディエが エターナルに自分の姿が見えるように移動し 勝ち誇った笑みを見せる
ティナ「どうして…俺を信じたんだ?」
エターナル「テナルディエ…貴様…私を裏切ったのか!?」
ティナ「はっ…俺を乞食と呼びやがるヤロウにどうして協力できるってんだ」
エターナル「くそ…これは…なんだ!」
ゼロ「バグ対策 消滅の想造 核を守るガワを剥がすための力だ」
エターナルの体が少しずつ削れる
ゼロ「全て作戦通りだよテナルディエ」
ティナ「お前に話を持ちかけられた時点でゼロには報告済みだ お前に協力するふりしてこうなる日を待っていた ついでに報酬もゲットできたしついてたぜ」
テナルディエはずっとエターナルにわざと情報を流しながら うまく誘導していた
偽のクロノスフィアを持たせる話も あえて話し 入れ替えるのをやめたことにして 実際には変えた 作戦も全てを話してはいなかった
タイム「4人で過去に戻った時は何をしてるんだと思ったが…」
ティナ「あぁ本当はトビーとギュスターヴの予定だったが…ウィルキンズに話すのを忘れてたせいでうまく離れられなかった」
だがエターナルの方は いつ襲うのか テナルディエには話していなかった
出会いから11年 まもなく12年という時
ゼロ テナルディエ ギュスターヴ タイム テンプスが集会所にいる時 タイムの城の扉が開く
トビー「みなさん お話があります」
ゼロ「え?トビーどっから来てるの?」
トビーが突然慌てた様子で集会所に入ってきた
しかもなぜかタイムの城の扉から
トビー「僕は少し先の未来から来たトビーです クロノスフィアを使って…」
タイム「クロノスフィアを!?」
トビー「今日ここに僕は来ないことはわかっていてきています どうか話を聞いてください もう少ししたらエターナルが僕らを襲うんです クロノスフィアを守るために 何が起こるか話させてください」
クロノスフィアを手にするまでの話 偽のクロノスフィアの作戦などを伝え 未来のトビーはまたテナルディエたちと元の時間へ戻った
クロノスフィアを使い過去へ戻った理由
それはこれのためだった 彼らはあらかじめいつ来るかを知った状態で対策をしていたのだ
城の地図を頭に入れ 彼らは作戦を練る
クロノスフィアを取り過去へ戻るまでの流れはなんとなくわかった
その後のこと考えなくてはいけない
テナルディエはそこで エターナルと協力していることを彼らに明かす
何も知らないふりをしてエターナルを騙し 偽のクロノスフィアを破壊させ 中に仕込んでいた想造力で動きを止め 消滅させる
そのためにもテナルディエには最後 エターナルに協力したふりをしてもらう必要があった
ティナ「…それでも俺が裏切らないとは限らない それだってのに みんながみんな俺を信じると言いやがって…だから俺も 友を信じた」
エターナルは体が消えていく苦しみに耐えながら姿を変化させ影となり槍から逃れる
狙いはトビーだとわかり ゼロは槍を引き抜いて構える
テナルディエもトビーも銃を構える
その影が一度弾け 分裂し それぞれの前に向かい 形を作る
エターナル「一番強い思いを抱く相手に見えるようにすれば…」
トビーには近づいてくる影が ピレリの姿に見えた
トビー「ピレリさん…!」
引き金をひけない 恐怖で手が震える 死んだピレリの姿 話に聞いていた 首から血を流す姿
タイムもゼロも エターナルが変化した姿を見て 固まり 攻撃することもできなかったが テナルディエは怒りをあらわにし 引き金を引き 銃弾を放つ
ティナ「ふざけた姿に化けやがって!!ゼロ早くトビーを助けろ!」
ゼロ「や…槍を」
タイム「ミニッツ…!」
ミニッツにはタイムに見えていたが 先程までずっとタイムの姿をされていたので すぐにトビーを助けながら飛び上がってきた影を叩き落とそうとする
最後の足掻き ミニッツを影で抑え トビーからクロノスフィアを奪う
下の分身体はゼロによって消し去られる
エターナル「クロノスフィア…」
エターナルの頭部を 銃弾が撃ち抜く
トビーではなく 大時計の台座前にいるギュスターヴによって
頭部半分が影に戻りながらも ギュスターヴを睨みつける
エターナル「ギュスターヴ…?きさま…なぜ生きている どうやって ここまで…」
装具もなく 立っている
ダステ「…リゼットの姿で喋るな」
形はもうほとんど保てていない 影に戻ろうとしている
ダステ「そっちも偽物だ…壊しても無駄だ」
影が崩れる こちらも分身体だったようだ
本体の影がまた台座の前に集まろうとしている ゼロは剣を構える
最後の戦いが始まろうとしていた
END
ゼロが大時計へ辿り着く少し前
テナルディエはクロノスフィアを手に ようやく台座まで戻ってきた
一度ここから取ってしまったために 戻すのに苦労した
あとはここに置けば 全て元に戻る
エターナル「テナルディエ クロノスフィアを渡せ」
ティナ「…ギュスターヴは」
エターナル「私の分身体が始末しているところだ 手間取られたが ようやくこの時がきた」
タイムとウィルキンズが別ルートを通り大時計の中にたどり着いた
エターナル「タイムか…早くしろテナルディエ それともそこにクロノスフィアを戻すのか?」
テナルディエはまだクロノスフィアを手放さない エターナルに渡さず 元に戻しもしない
タイム「テナルディエ 台座にクロノスフィアを戻すんだ…」
テナルディエはエターナルにクロノスフィアを渡す 台座の前にまで辿り着いたタイムとウィルキンズはそれを止めることができなかった
エターナルは勝ち誇り笑う やつの手の中にはクロノスフィアが光る
タイム「テナルディエ…私たちを裏切るのか!?」
封印を解いて液体から抜け出したゼロが高く跳び上がり 台座に着地する
ティナ「ゼロ…」
エターナル「なんだ 封印を抜けたか まだ腕はそのままのようだが…」
ゼロ「…色々とやってくれたみたいだね」
ゼロは怒りをあらわにするが 手が動かない以上 想造力発動のための動作はできない
力を封じられたも同然の状態だ
エターナル「この通り テナルディエは負けるとわかりクロノスフィアを渡した これでレ・ミゼラブル以外全ての世界を消し去ってやろう」
ゼロ「それは偽のクロノスフィアだよ テナルディエとギュスターヴに持たせていた 偽物…本物は大事に隠してある」
ティナ「あぁトビーにな…」
エターナル「…知っている だが交換していないから こっちが本物だ」
ゼロ「…テナルディエが交換した そんなはずがない…そもそもなんで知って…」
エターナルはテナルディエの方を見る
テナルディエは笑い エターナルも笑う
エターナル「残念だが私はお前たちの作戦とやらをテナルディエから全て聞いている 一度クロノスフィアを持ち出し 時間稼ぎをし さらにクロノスフィアを偽物と交換し 私を騙そうとしていたこと全て」
ゼロ「そ…そんな テナルディエ…本当に私たちを…裏切っていたの!?」
ティナ「エターナルから力の話は聞いた 俺たちは最初の襲撃があったあと 契約したんだ 力を得たらどんな運命でも変える代わりに お前ら全員を裏切れと」
最初の襲撃があったあと テナルディエは一度集会所へ戻る その時に タイムの姿に化けたエターナルは彼の前に現れ 正体を明かす
エターナルはテナルディエの名前を知る術がなく殺す手段がないのなら 仲間に引き込もうと考えた 何よりテナルディエであれば 他の者より簡単だろうと
テナルディエは本当の悪人だ 自分の利益のためならば 平気で他者を騙し 奪う 誰が傷つこうが 金になればいい 自分が助かれば それでいい
エターナルはもちろんそんなテナルディエのことをよくわかっていた
エターナルは勝ち誇る
この男を信じる方が間違いだ どんな男か 彼らは知っているはずなのに 友だと言って信用し クロノスフィアを託した
エターナル「大昔 このクロノスフィアが作られた時 タイムは自身の力を宿し 大時計の動力源にした ここには時間の力のほとんど全てがある そして…想造の力も」
ゼロ「…やっぱりお前の目的はそれか」
エターナルの本当の目的…それは想造力 想造者になろうとしているのだ
ゼロ「想造者は物語の中で1人 必ず生まれる…想造者になりうる者…として」
ゼロが以前想造者について話していた
彼らはどう生まれるのか 他のキャラクターと 同じように生まれてくる
想造者になる者は決まっているが 想造者として生まれるわけではない 力はあっても想造者になるまで使えない
想造者は想造者が生んだ世界で生まれる やがて想造者になることを決めると 自分の世界の管理者になる
しかし生きているうちに想造者にならなければ すぐに別の想造者になりうる存在が生まれる
彼らはほとんどが長命か永遠の命を持ち 強力な力を持つキャラクターである場合が多い
だがゼロですら 実際誰が想造者なのか 予想して伝えるほかない
この場所もまた 想造者が作った世界である以上 想造者が生まれることになる
ダステ「…想造者は誰なんだ?」
ゼロ「たぶんタイムだ でも彼はまだ想造者にはならない 物語が終わるまで…なるかどうか答えを待っている 彼は永遠の存在だから もしならないとしても 他に想造者が生まれることはない」
想造の力を奪うことなどできるのか
答えはエターナルが 余裕の笑みを浮かべ話す
エターナル「クロノスフィアを壊せば力は解放される タイムに戻ろうとするが体が耐えられない タイムは体を失い その時全ての力が解放される そうなれば私でも力を奪える」
ゼロ「ずいぶん…詳しいな」
エターナル「調べるのには時間がかかった だが苦労は報われる 想造者は想造者にしか殺せない ようやくお前も終わりだ」
バグたちは何者でもない キャラクターとしての要素を持たないが 他者の力 キャラクターとしての情報を奪えば成り代われてしまう
タイムの力が奪われれば 彼らは想造者になりうる存在にすらなれてしまう
時間操作も 想造力も その手に
トビー「テナルディエ!どうして…信じていたのに…」
トビーが離れた場所にいる 悔しそうな悲しそうな声でテナルディエに呼びかける
しかしテナルディエは顔を向けることすらしない
エターナル「どうしてお前たちは テナルディエを信じてしまったんだろうなぁ」
タイムはもうエターナルを止める力は残っていない ゼロはまた手を動かすことができない テンプスはここにたどり着くこともできないほど傷ついている ギュスターヴはいない ウィルキンズでは取り返せない トビーは間に合わない
エターナル「ようやく想造者になれる…」
エターナルはクロノスフィアを強く握る 金属が割れる音が 手の中から聞こえる そしてついに砕けてしまう
タイムが苦しむ声があがり 中から白い光が溢れ強い光に全員が包まれる
その光が エターナルの手元に集まり 鋭い刃の槍に変わり その数本の槍がエターナルの体を貫く
エターナル「…何が…起きたんだ!?」
体がうまく動かない 姿を保つのも辛い
力が失われていくのを感じる ゼロたちの方を見ると 彼女の腕を黒く染めていた封印がゆっくりと消える
テナルディエが エターナルに自分の姿が見えるように移動し 勝ち誇った笑みを見せる
ティナ「どうして…俺を信じたんだ?」
エターナル「テナルディエ…貴様…私を裏切ったのか!?」
ティナ「はっ…俺を乞食と呼びやがるヤロウにどうして協力できるってんだ」
エターナル「くそ…これは…なんだ!」
ゼロ「バグ対策 消滅の想造 核を守るガワを剥がすための力だ」
エターナルの体が少しずつ削れる
ゼロ「全て作戦通りだよテナルディエ」
ティナ「お前に話を持ちかけられた時点でゼロには報告済みだ お前に協力するふりしてこうなる日を待っていた ついでに報酬もゲットできたしついてたぜ」
テナルディエはずっとエターナルにわざと情報を流しながら うまく誘導していた
偽のクロノスフィアを持たせる話も あえて話し 入れ替えるのをやめたことにして 実際には変えた 作戦も全てを話してはいなかった
タイム「4人で過去に戻った時は何をしてるんだと思ったが…」
ティナ「あぁ本当はトビーとギュスターヴの予定だったが…ウィルキンズに話すのを忘れてたせいでうまく離れられなかった」
だがエターナルの方は いつ襲うのか テナルディエには話していなかった
出会いから11年 まもなく12年という時
ゼロ テナルディエ ギュスターヴ タイム テンプスが集会所にいる時 タイムの城の扉が開く
トビー「みなさん お話があります」
ゼロ「え?トビーどっから来てるの?」
トビーが突然慌てた様子で集会所に入ってきた
しかもなぜかタイムの城の扉から
トビー「僕は少し先の未来から来たトビーです クロノスフィアを使って…」
タイム「クロノスフィアを!?」
トビー「今日ここに僕は来ないことはわかっていてきています どうか話を聞いてください もう少ししたらエターナルが僕らを襲うんです クロノスフィアを守るために 何が起こるか話させてください」
クロノスフィアを手にするまでの話 偽のクロノスフィアの作戦などを伝え 未来のトビーはまたテナルディエたちと元の時間へ戻った
クロノスフィアを使い過去へ戻った理由
それはこれのためだった 彼らはあらかじめいつ来るかを知った状態で対策をしていたのだ
城の地図を頭に入れ 彼らは作戦を練る
クロノスフィアを取り過去へ戻るまでの流れはなんとなくわかった
その後のこと考えなくてはいけない
テナルディエはそこで エターナルと協力していることを彼らに明かす
何も知らないふりをしてエターナルを騙し 偽のクロノスフィアを破壊させ 中に仕込んでいた想造力で動きを止め 消滅させる
そのためにもテナルディエには最後 エターナルに協力したふりをしてもらう必要があった
ティナ「…それでも俺が裏切らないとは限らない それだってのに みんながみんな俺を信じると言いやがって…だから俺も 友を信じた」
エターナルは体が消えていく苦しみに耐えながら姿を変化させ影となり槍から逃れる
狙いはトビーだとわかり ゼロは槍を引き抜いて構える
テナルディエもトビーも銃を構える
その影が一度弾け 分裂し それぞれの前に向かい 形を作る
エターナル「一番強い思いを抱く相手に見えるようにすれば…」
トビーには近づいてくる影が ピレリの姿に見えた
トビー「ピレリさん…!」
引き金をひけない 恐怖で手が震える 死んだピレリの姿 話に聞いていた 首から血を流す姿
タイムもゼロも エターナルが変化した姿を見て 固まり 攻撃することもできなかったが テナルディエは怒りをあらわにし 引き金を引き 銃弾を放つ
ティナ「ふざけた姿に化けやがって!!ゼロ早くトビーを助けろ!」
ゼロ「や…槍を」
タイム「ミニッツ…!」
ミニッツにはタイムに見えていたが 先程までずっとタイムの姿をされていたので すぐにトビーを助けながら飛び上がってきた影を叩き落とそうとする
最後の足掻き ミニッツを影で抑え トビーからクロノスフィアを奪う
下の分身体はゼロによって消し去られる
エターナル「クロノスフィア…」
エターナルの頭部を 銃弾が撃ち抜く
トビーではなく 大時計の台座前にいるギュスターヴによって
頭部半分が影に戻りながらも ギュスターヴを睨みつける
エターナル「ギュスターヴ…?きさま…なぜ生きている どうやって ここまで…」
装具もなく 立っている
ダステ「…リゼットの姿で喋るな」
形はもうほとんど保てていない 影に戻ろうとしている
ダステ「そっちも偽物だ…壊しても無駄だ」
影が崩れる こちらも分身体だったようだ
本体の影がまた台座の前に集まろうとしている ゼロは剣を構える
最後の戦いが始まろうとしていた
END