一章
さて、その日、俺と友希那、リサが絶賛お泊まり会実施中の我が家に二人の後輩であり、リサのバイト仲間でもある青葉モカが遊びに来た。モカはいつも通りのマイペースさで家に上がるとキョロキョロと見回した後、俺と目が合うなりいきなりこんな事を言い出した。
「あ〜龍斗先輩だ〜」
そう言いながら抱きついてきた彼女を受け止めつつ頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める様子はまるで猫みたいでとても可愛らしかった。そんな彼女を愛でていると横から不機嫌そうな声が聞こえてきたのでそちらを見るとそこには頬を膨らませた友希那の姿があった。どうやら嫉妬しているらしい……まあ、可愛いだけなんだけどな!そしてそんな俺達の様子を見たモカが不思議そうに首を傾げていたが、すぐにいつもの表情に戻ると今度は俺に抱きつき始めた。それを見た友希那はと言うと慌てて止めに入ったのだ。
「ちょっと待ちなさい!龍斗は私のものなんだから勝手に触らないで頂戴!」
そう言って俺から引き剥がそうとするのだが……逆にモカの方が強く抱きついてきたせいで中々離れようとしないようだった。その結果、バランスを崩した俺達はその場に倒れ込んでしまったのだった……幸いにも怪我は無かったものの、それでもかなり危なかったと思う。
その後、俺は二人を宥めつつ起き上がると二人に怪我がないかどうか確認した後で苦笑いしたリサが出してくれたお茶を飲んで一息ついていた。
「青葉、それで何しに来たんだ?」
別に用がなければ来るな、とは言わないがそれでも一応聞いてみる事にした。するとモカはいつも通りのマイペースな口調で答えたのだった……それは俺にとって予想外の答えだった。
「特に用事は無いですけど〜ただ龍斗先輩に会いに来ただけですよ〜」
そう言って微笑む彼女に思わずドキッとしてしまったが何とか平静を装っていると今度は友希那が口を開いたのだ。
「貴方、私達というものがありながら他の女に目移りするなんてどういうつもりかしら?これはお仕置きが必要みたいね」
そう言いながら迫ってくる彼女を宥めていると今度はリサまでもが参加してきたので、
「い、いや、別に俺は目移りなんてしてません」
と言うと友希那は疑わしそうな目を向けてきたものの一応納得してくれたようで引き下がってくれたのでホッと胸を撫で下ろしたのだった。
うん、別に後輩が遊びに来ることくらい普通のはずだ。偶々俺は親しい相手が異性が殆どなだけで。
「そ、それより何か食べるか?」
「あ〜龍斗先輩だ〜」
そう言いながら抱きついてきた彼女を受け止めつつ頭を撫でると気持ち良さそうに目を細める様子はまるで猫みたいでとても可愛らしかった。そんな彼女を愛でていると横から不機嫌そうな声が聞こえてきたのでそちらを見るとそこには頬を膨らませた友希那の姿があった。どうやら嫉妬しているらしい……まあ、可愛いだけなんだけどな!そしてそんな俺達の様子を見たモカが不思議そうに首を傾げていたが、すぐにいつもの表情に戻ると今度は俺に抱きつき始めた。それを見た友希那はと言うと慌てて止めに入ったのだ。
「ちょっと待ちなさい!龍斗は私のものなんだから勝手に触らないで頂戴!」
そう言って俺から引き剥がそうとするのだが……逆にモカの方が強く抱きついてきたせいで中々離れようとしないようだった。その結果、バランスを崩した俺達はその場に倒れ込んでしまったのだった……幸いにも怪我は無かったものの、それでもかなり危なかったと思う。
その後、俺は二人を宥めつつ起き上がると二人に怪我がないかどうか確認した後で苦笑いしたリサが出してくれたお茶を飲んで一息ついていた。
「青葉、それで何しに来たんだ?」
別に用がなければ来るな、とは言わないがそれでも一応聞いてみる事にした。するとモカはいつも通りのマイペースな口調で答えたのだった……それは俺にとって予想外の答えだった。
「特に用事は無いですけど〜ただ龍斗先輩に会いに来ただけですよ〜」
そう言って微笑む彼女に思わずドキッとしてしまったが何とか平静を装っていると今度は友希那が口を開いたのだ。
「貴方、私達というものがありながら他の女に目移りするなんてどういうつもりかしら?これはお仕置きが必要みたいね」
そう言いながら迫ってくる彼女を宥めていると今度はリサまでもが参加してきたので、
「い、いや、別に俺は目移りなんてしてません」
と言うと友希那は疑わしそうな目を向けてきたものの一応納得してくれたようで引き下がってくれたのでホッと胸を撫で下ろしたのだった。
うん、別に後輩が遊びに来ることくらい普通のはずだ。偶々俺は親しい相手が異性が殆どなだけで。
「そ、それより何か食べるか?」
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