CALL ME

…………
………
……

「あ~あ、ああいうのをバカップルって言うんだろうさぁ」

「……おい」
一部始終を全部見ていた二人……神田とラビの二人

「なんで俺がモヤシの恋模様なんぞ見なきゃいけないんだ…」

「え~先に見てたのはユウじゃんかぁ?」

「そっそれは修練場にアイツ等がいたから…」
その時

(神田~?)
遠くから神田を呼ぶ声が聞こえた

「…リナリー?」

「あ~あ皆恋人がいていいねぇ、んじゃ先に談話室行ってるから後でねぇ~」
そういってスタスタと歩いていくラビ、入れ違いにリナリーがやって来る

「?何やってるの神田?」

「なんでもねぇ…」

「変な神田?」
神田…俺の恋人は名前じゃなく名字で呼ぶ…

「リナリー……」

「なぁに神田?」
きょとんとしたリナリーの顔を見て少し考えた後…

「俺の事を名前で呼んでみろ……」




所変わって談話室
神田が来るまで暇を潰していたラビの元に神田が駆け込んでくる

「あんれぇ?早かったじゃんユウ?」

「……ちっ」
ラビの言葉に舌打ちをする神田

「な、何さぁ?」

「……お前に呼ばれるのは大丈夫なのに……!」
そう言って談話室の机を叩く神田

「…ユウ風邪引いたぁ?」

「あ?なんでだ?」

「だって顔が真っ赤さぁ」

「!」

「大丈夫?」

「大丈夫だ!」

「何があったんさ?」

「うるさい!」

「????」




そして…

その日からたびたび顔の赤い神田が教団内で目撃され皆に風邪と間違われるという姿が見られる事となった

ただ…顔の赤い神田を見るときには必ず近くに薄笑いを浮かべたリナリーがいるというのはまた別のお話

END
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