バスルームで髪を切る100の方法

(な、なんだコイツ等人の髪をじろじろと…)

普段は人と少し距離を置いているせいであまり話題の中心にいる事のない神田は話題の中心になると言う出来事に心なしか照れていた

「ねぇねぇ神田は髪の毛の手入れどうしてるの?」

「あ?……別に何も…」

「嘘!?じゃあお風呂上がりは?」

「風呂上がり?髪なんて拭いて終わりだろう?」

神田の言葉を聞いてリナリーとミランダはショックを受けた

((ウソぉ……私なんて毎日お手入れちゃんとしてるのにぃ……羨ましい…))
二人の心の声が重なる

(あれぇ?何だろうこの疎外感…?)
一方アレンは話題についていけずにいた

「ユウみたいなのを日本じゃヤマトナデシコって言うんだろ?」

「そんな訳あるか!」

(皆楽しそうだなぁ…)

「そうであるラビ、確かミカエリビジンと……」

「それも違う!」

(神田があんなに素直に喋るの見たことないや…)

すっかり蚊帳の外にいるアレンはただただ目の前の出来事を眺めているだけだった

(う~ん?神田の髪は確かに綺麗だけど…僕はあまりそういうのに関心が無かったしなぁ…お風呂でも意識してないし…神田の髪…神田の髪…)

一生懸命神田の髪について話題を出そうとするアレン

(えー?何だろう?初めて神田を見た時………!)

何か話題になりそうな事を閃く

「そっ!そうですよね!神田の髪綺麗ですよね!」

突然喋りだしたアレンに皆の目がアレンに向く

「いやぁ僕なんて最初神田に会ったときあまりに綺麗な髪だから最初女の人かと思いましたよ、ハハハ…」

アレンの言葉を聞いて皆の顔が強張る

((あ、言っちゃった))
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