「僕は貴方の強さに命を救われました、他の誰でもない、ミランダさんです」

……ノアの一族、ロード・キャメロットとの戦いでアレンとリナリーの命を救ったのは他でもないミランダだ…彼女が危険を顧みずにアレンを救う姿にイノセンスが答えた結果三人は助かる事となる

「でっでも傷を負ってしまったわ！」

「言ったでしょう？自分の傷は自分で負います、あのままじゃミランダさんが全てを背負うことになっていました、僕はそんなの絶対に嫌です！」
ミランダを抱き締める腕に力が入る

「ア、アレン君苦しいわ…」

「うわぁ！ごめんなさい！」
あわててミランダを離すアレン

「ふふふ」

「ミランダさん？」

「そうね、私はまだ起こってもいない恐怖に怯えているだけなのよね」
ミランダはあの戦いを思い出していた、全てが自分には起こり様がないと思っていた戦い…‥自分はその渦中で戦うエクソシストとなったのだ…‥

「ふふふ、あの戦いに比べたら私の見ていた夢なんてどうってことないわね？」

「そうですよ！よかった、もう大丈夫ですね？…」

「うん、もう平気…ありがとうアレン君…‥」
笑ってアレンと向き合うミランダ、涙はとうに乾いて先程の嫌な気分は初めからなかったかのようだ

「じゃあミランダさん寝ましょうか？まだまだ夜は長いですし夜更かしは健康によくありませんからね？」

「うん…その事なんだけど…」
ミランダはまだ何か言いたそうだ

「どうしました？まだ怖いことがあるんですか？」

「ちっ違うの！それはもう大丈夫だと思うの…」
何やら顔の赤いミランダに不思議そうな顔のアレン

「どうしたんです？」

「うん…あのね…？」

「はい？」

「き……」

「『き』？」

そしてゆっくりと開かれたミランダの口からアレンにとって思いもよらない言葉が聞こえてきた





「今日から一緒に寝てほしいの…」

「え？」