眠れないあの娘のために

こんなに役立たずな奴だと思わなかったよ…‥
もう明日から来なくていいよ…‥
本当駄目な奴………
役立たず…‥
クスクス…‥
アハハハ…‥
……‥‥
…‥…‥…‥…‥止めて!

がばぁ!

「!、ゆっ…夢…‥!?」
ミランダは悪夢に目を覚ました

(よりにもよって…あんな夢を見るなんて……‥)

それは今までの自分の失敗や間違いを嘲笑される夢…
誰もから蔑められていたあの頃の夢…‥
そして誰からも必要とされていない惨めな自分の夢…
目覚めたときのミランダの気分は最悪だった

(こんな気分じゃ今日はもう寝れないわね…)
そしてまだ夜明けまでかなりの時間がある事に気付く

(夜風に当たる…‥さすがにこんな時間じゃ寒いわね…‥どうしようかしら?)
真夜中にすることなどそうないだろう、ミランダが長い時間をどうするか考えているとソファーから声がした

「どうしたんですか?ミランダさん。」

「ご、ごめんなさい!起こしちゃった…‥?」

ソファーで寝ていた恋人、アレンが目を覚ました…‥
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