【小さくて大きな事】
12月25日 クリスマス
「も~アレン君、可愛い~!!」
アレンの目の前でリナリーが歓声をあげている
一体全体何がどうなってこうなってしまったのだろうか…?
アレンはここに至るまでの出来事をゆっくりと思い出した……
………
……
…
【小さくて大きな事】
12月24日 クリスマス・イヴ
談話室にいたアレンは明日が来る事に胸を躍らせていた
(明日は12月25日…僕はこの日が来るのをどれだけ待っただろう…だって…だって…!)
「…これで一つミランダさんに近づける!」
思わず想いを口に出してしまうアレン
アレン以外に誰もいない談話室でその言葉を聞いた者は誰もいない、ハズだった…
そして次の日…
アレンの待ち望んでいた12月25日がやってきた…
……ぱちっ
「ふぁあああ…」
自室で目を覚ましベッドから半身を起こして一つ、大きな欠伸をするアレン
待ち望んだ日が来た事に喜びベッドから降りて顔を洗おうした、が…
ぐらっ
(あれ?)
ぺしゃ
(痛っ)
ベッドから降りたアレンは奇妙な違和感に洗面台に向かおうとした矢先に転んでしまった
(痛たた…何だ?)
直ぐさま立ち上がり再び違和感を感じて全身をまさぐるアレン
(……どうしてパジャマの袖が余ってるんだ?腕も…脚も…おっと)
ずり落ちそうになったパジャマを慌てて掴むアレン
しかし違和感はこれだけではなかった
(……あれ?)
次の違和感は洗面台まで服を引きずりながら歩いた時に起きた
(洗面台が…届かない…?)
いつもなら腰の高さ程の洗面台が今朝は何故か自分の頭の程まである
(…まだ夢の中なのかな?)
しかしどう考えても今感じている全てが夢とは思えないアレンは目を覚ます為に何か変だと思いながら小さな台を持ち出して洗面台で顔を洗った
(ん~サッパリした…)
そしてタオルで顔を拭きサッパリとした気分で鏡でその顔を確認した、そこに映っていたのは…
「………えっ?!」
思わず身を乗り出して食い入るように鏡を見てしまうアレン
「えっ、え?なんで!?」
ペタペタと鏡に映っている自分の姿を確認するアレン、アレンが動けば鏡のアレンも同じ動きをする
間違いなく鏡に映っているのは自分なのだが…その姿は有り得ない姿をしていた
「ど、どうして僕が子供に戻ってるんだぁ!!?」
10代も充分に子供ではあるが…鏡に映っているアレンは更に子供…髪の色も茶色で左目の傷も消えている、見た所5歳児ぐらいであろうか?
「え?え?なんで?なんで!?」
まるで夢の様な現実に朝からパニックを起こしてしまうアレン、部屋の中にある自分の姿が映る物全てに自分の姿を映しては(手鏡だったり窓ガラスだったり)その全てに映った自分の姿に絶望してしまうのだった
「……どうして…?」
がっくりと肩を落としてしまうアレン、そこに…
アレンく~ん?
(ミランダさん!?)
扉のノックの音と共に聞こえて来た声にアレンの身体が強張った
(マズい!こんな姿ミランダさんに見せられない!)
そして慌てて姿を隠そうと立ち上がり歩き出した次の瞬間…
グイッ
「あっ!?」
身体が小さくなっているのを忘れて、ついいつもと同じ様に動いて丈の余ったパジャマに躓いて…
びったーん!!
「痛っ!!」
盛大な音をさせてすっ転んでしまった、すると…
ガチャッ!
(!!!)
今1番聞きたくない音を鳴らして自室のドアが開かれた
「アレン君!だいじょ……えっ?」
部屋の中から聞こえて来た音とアレンの声を心配してミランダがドアから入ってきた
そして部屋の中のアレンと目が合った瞬間にミランダの言葉が止まった
「…お、おはようございますミランダさん」
倒れながら何故か申し訳なさそうに顔を上げてミランダに朝の挨拶をするアレン…
そしてその姿を見たミランダは…
ふらぁ
と,その身体を揺らめかせ次の瞬間-
バッターン!!
「うわぁミランダさん!?」
アレンの見ている前でそのまま気を失って倒れてしまった…
………
……
…
「も~アレン君、可愛い~!!」
アレンの目の前でリナリーが歓声をあげている
一体全体何がどうなってこうなってしまったのだろうか…?
アレンはここに至るまでの出来事をゆっくりと思い出した……
………
……
…
【小さくて大きな事】
12月24日 クリスマス・イヴ
談話室にいたアレンは明日が来る事に胸を躍らせていた
(明日は12月25日…僕はこの日が来るのをどれだけ待っただろう…だって…だって…!)
「…これで一つミランダさんに近づける!」
思わず想いを口に出してしまうアレン
アレン以外に誰もいない談話室でその言葉を聞いた者は誰もいない、ハズだった…
そして次の日…
アレンの待ち望んでいた12月25日がやってきた…
……ぱちっ
「ふぁあああ…」
自室で目を覚ましベッドから半身を起こして一つ、大きな欠伸をするアレン
待ち望んだ日が来た事に喜びベッドから降りて顔を洗おうした、が…
ぐらっ
(あれ?)
ぺしゃ
(痛っ)
ベッドから降りたアレンは奇妙な違和感に洗面台に向かおうとした矢先に転んでしまった
(痛たた…何だ?)
直ぐさま立ち上がり再び違和感を感じて全身をまさぐるアレン
(……どうしてパジャマの袖が余ってるんだ?腕も…脚も…おっと)
ずり落ちそうになったパジャマを慌てて掴むアレン
しかし違和感はこれだけではなかった
(……あれ?)
次の違和感は洗面台まで服を引きずりながら歩いた時に起きた
(洗面台が…届かない…?)
いつもなら腰の高さ程の洗面台が今朝は何故か自分の頭の程まである
(…まだ夢の中なのかな?)
しかしどう考えても今感じている全てが夢とは思えないアレンは目を覚ます為に何か変だと思いながら小さな台を持ち出して洗面台で顔を洗った
(ん~サッパリした…)
そしてタオルで顔を拭きサッパリとした気分で鏡でその顔を確認した、そこに映っていたのは…
「………えっ?!」
思わず身を乗り出して食い入るように鏡を見てしまうアレン
「えっ、え?なんで!?」
ペタペタと鏡に映っている自分の姿を確認するアレン、アレンが動けば鏡のアレンも同じ動きをする
間違いなく鏡に映っているのは自分なのだが…その姿は有り得ない姿をしていた
「ど、どうして僕が子供に戻ってるんだぁ!!?」
10代も充分に子供ではあるが…鏡に映っているアレンは更に子供…髪の色も茶色で左目の傷も消えている、見た所5歳児ぐらいであろうか?
「え?え?なんで?なんで!?」
まるで夢の様な現実に朝からパニックを起こしてしまうアレン、部屋の中にある自分の姿が映る物全てに自分の姿を映しては(手鏡だったり窓ガラスだったり)その全てに映った自分の姿に絶望してしまうのだった
「……どうして…?」
がっくりと肩を落としてしまうアレン、そこに…
アレンく~ん?
(ミランダさん!?)
扉のノックの音と共に聞こえて来た声にアレンの身体が強張った
(マズい!こんな姿ミランダさんに見せられない!)
そして慌てて姿を隠そうと立ち上がり歩き出した次の瞬間…
グイッ
「あっ!?」
身体が小さくなっているのを忘れて、ついいつもと同じ様に動いて丈の余ったパジャマに躓いて…
びったーん!!
「痛っ!!」
盛大な音をさせてすっ転んでしまった、すると…
ガチャッ!
(!!!)
今1番聞きたくない音を鳴らして自室のドアが開かれた
「アレン君!だいじょ……えっ?」
部屋の中から聞こえて来た音とアレンの声を心配してミランダがドアから入ってきた
そして部屋の中のアレンと目が合った瞬間にミランダの言葉が止まった
「…お、おはようございますミランダさん」
倒れながら何故か申し訳なさそうに顔を上げてミランダに朝の挨拶をするアレン…
そしてその姿を見たミランダは…
ふらぁ
と,その身体を揺らめかせ次の瞬間-
バッターン!!
「うわぁミランダさん!?」
アレンの見ている前でそのまま気を失って倒れてしまった…
………
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