ずっと傍に居るから。

おまけ



そして朝、目覚めたミランダが見た物は目の前でじぃっと自分を見つめているアレンの顔であった

「ん…おはようアレン君」

「おはようございますミランダさん」

笑顔でミランダと朝の挨拶を交わすアレンの表情はとても輝いているようにも見えた
どうやらあの後、悪夢を見る事はなかったようだ

「アレン君、もう大丈夫?」

「はい、お騒がせしました」

「ふふ…よかった、それじゃあ起きましょうか…?」

ベッドから半身を起こそうとしたミランダであったが、片手に感じた感触に引っ張られて-

ぽふんっ

と柔らかい音をさせて再びベッドに引き戻されてしまった
ミランダが違和感を感じた方の手を見ると、そこには昨晩から繋がれたままの二人の手があった

「アレン君…離してくれるかしら…もう起きなくちゃ…」

「………は」

「……え?」

向き合ったアレンの口がゆっくりと開いた



「…おはようのキスはくれないんですか?」



「え!?」

突然のアレンの言葉にミランダは赤面してしまう

「だ、ダメ!ダメです!あ、アレン君!何を言って…!」」

「…寝る前はしてくれたじゃないですか」

「ア、アレン君、起きて……!?」

「もう大変でしたよ、自分を押さえるのは?」

突然アレンがミランダを自分の方に引き寄せた

「あああああアレン君っ!何もしないって…!」

「はい、確かに言いました、神に誓って」

そう言って昨日の悲しい顔が嘘のようにミランダに笑顔を見せるアレン

「でも今朝のことは誓ってません♪」

「そ、そんなの屁理屈だわ…!」

「屁理屈も立派な理屈ですよ、ミランダさん♪」

アレンは自分の腕の中にいる人物が暴れるのもお構いなしにベッドの中でミランダを抱きしめた、そして腕の中にいる人物の感触を確かめた後に-

「ずっと傍にいてくださいね…?」

そう言ってアレンは昨夜のお返しにミランダの唇に愛を込めたキスをしたのだった…

end♪
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