二人の夏の日

BonusTruck



そして二人顔を紅潮させながら教団へと帰って来た…
これから思い出が悪夢に変わる事になるであろうとも知らずに…


「それじゃあ僕はこっちなんで…」

「私はこっち…ね…」

お互いの部屋へと続くT字路…
アレンとミランダに短い別れの時間がやってきた…が
T字路の真ん中で二人は互いの顔に手を伸ばした…
まるで相手が居なくなるのを畏れるかのように…
再び二人の距離が縮まっていく…そして二人の顔が重なろうとした……その時




「お~熱いねぇ、お二人さん?」

「「!!!?」」

突如背後から声が聞こえた…
重なりそうだった二人の顔が驚いて声のした方に向くと…

「ららららら、ラビ!?」

そこには赤髪の少年の他に

「あ~んミランダ、羨ましいわぁ…ロマンチックな彼氏がいて…」

「りりりりり、リナリーちゃん!?」

頬を赤らめながら恥ずかしがっているリナリーがいた、更には…

「……まったく、真夜中に何やってんだか」

「神田まで!?」

背後から続々と現れた少年少女のエクソシスト達にただ口をパクパクさせながら驚愕しているアレンとミランダの二人


「いやいやリナリーさん?」

「ねぇラビさん?」

「「へ?」」

そんな二人の目の前で…
ラビがリナリーの前にひざまずいてリナリーに手を差し出す、そして……




『僕だって貴女の為に星ぐらい取れるんですよ?』

「「!!!?」」

突然のラビの台詞に二人の顔が真っ赤になる…が、更に


『素敵な思い出をありがとう』

「「ななななななんで知って……!!?」」

目の前の光景にある種の絶望を感じている二人に…
ラビとリナリーの三文芝居に続くように神田が無慈悲に呟いた




「モヤシ…今度からゴーレムは通信装置をOFFにしてから使うんだな?」


それを聞いた瞬間二人は…

あれ全部聞かれてたの!?

と言う悪夢の様な現実が待っているのを知る事となる…





「まぁこれも忘れられない思い出じゃん?」

「「そんな訳あるか!!」」
二人の声は綺麗にハモったという…
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