二人の夏の日



「これ…ゴーレム?」
それはミランダの脳裏で最近のアレンの奇行と皆の言動が繋がった瞬間でもあった


「ああぁ…」

ミランダに『星』の正体がバレた瞬間に、アレンは自分の瞳を手で覆った

「…見ないでください」

恥ずかしそうに、今にも泣きそうな顔で(いや、よく見るとうっすらと涙を流している)正体がバレた今もミランダからゴーレムを隠そうとするアレン…
そんなアレンにミランダが優しく微笑む

「ふふ…わかったわ」

「ミランダさん…」

「そのかわりアレン君も目をつぶってね?」

「ミ、ミランダさ…!?」
両手が塞がっているアレンには次のミランダの行動を防ぐ事は出来なかった…
いや、もし両手が使えていてもアレンはミランダを防ごうとは思わなかったであろう
アレンの腕からゆっくりと『星』が地面へと落ちた…
それはアレンが自分の唇に感じているミランダの温もりを離したくなかったから…

経験の少ない者同士不器用で、ただ唇を合わせるだけのキスであったが、そのキスは二人の息が続く限り続いた…

「はっ……」

「んっ……」

やがてお互いの唇が離れると、紅潮した顔でミランダが

「素敵な思い出をありがとう」

とアレンの耳元で囁いた…
瞬間に
アレンの瞳から流れている涙は悲しみから歓喜のそれへと入れ代わった…
更にアレンは両腕で愛しい女性を抱き寄せると力の限り自分へと引き寄せた…
それはまるで思い出と一緒に自分をミランダの中へと溶け込ませるように見えた…
『二人』の忘れられない思い出が今夜、出来た



END
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