二人の夏の日

「それで僕とマナはですね…」

それは夏の星空を見たアレンの言葉であった
ミランダと夜の散歩をしていたアレンは星空を見ると興奮したようにミランダに話し始めた………





「ミランダさん、星が綺麗ですね」

「本当…手が届きそうね…」

夏の夜空の下を二人で眺め、星座の名前などを二人で言い合っていた時

「『手が届く』か…懐かしいな」

「…え?」

うっとりと星空を眺めているミランダ…
そのミランダの言葉を聞いたアレンが何かを懐かしむような顔をしている

「前にも僕にその台詞を言った人がいるんです…」

「あら…誰かしら?」

アレンの言葉の中の人物に興味を示したミランダ、アレンはミランダの言葉に懐かしむように思い出話を始めた


「その台詞は僕の義父……マナが昔僕に言ったんです……」




幼少の頃、旅芸人のマナ・ウォーカーに拾われたアレンは旅芸人の一座の一員として各地を旅していた…
思い出の季節は夏…
夏ともなれば各地の街が夏祭りを開催し旅の一座を招く
その夏祭りに更に花を添える為に一座はひと夏中、各地の街で芸を見せ続けていた…
一つの街での興行が終わればまた次の街へ…
そんな思い出の出来事は街から街への移動中の、とある日の野営での出来事…
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