寂しがりやが多分正しい

ねぇ神田…いるんでしょ…

リナリーの声を聞いても何故だか今は話がしたくなかった神田は返事をしなかった…が

…入るね

扉を開けてリナリーが部屋に入って来た
神田はベッドの上で壁を背にしてリナリーをじっと見た

「神田…さっきは…」
「何しに来たんだ?」

リナリーの言葉を遮る神田、その声には怒気が込められていた

「何って…謝りに…」

「…ハッ俺は邪魔だったんだろ?だから自分から去ったんだ…リナリーが謝る必要なんてないだろう」

「そんな…」

「……安心しろよ、俺はもうお前らに近付かねぇよ」

「っ神田…!」

「まぁせいぜいモヤシとラビと仲良くしろよ、邪魔な俺は近づかねぇからよ…」

「神田…違うの…」

「あぁそうだ…ミランダとクロウリーにも近づかねぇよ…」

「神田…!」

「あぁ~そうだな、いっその事俺はもう誰にも近づかない方がいいのかもなぁ…?」

「…神田!」

「あ?なん…うお!?」

神田の言葉を遮って
リナリーがベッドの上の神田に飛び込んできた
慌ててリナリーを支える神田
柔らかなリナリーの身体を支える神田の顔が瞬間に朱に変わった

「お、おい…」

動揺を悟られないようにリナリーを剥がそうとリナリーの肩に手を置いた瞬間

「神田ぁ…ごめんなさい…そんなつもりじゃなかったの…」

リナリーの肩が震えているのに気付いた
そしてその声も…
神田は何も言わずにただリナリーを抱きしめた

「神田…ごめんなさい」

「………」

ベッドの上でただ神田はリナリーを抱きしめ
リナリーは神田の腕の中で震えていた…
……





「もう大丈夫か?」

「うん…大丈夫…ゴメンね神田…」

神田の腕の中のリナリーは小さく呟いた

「…それで?」

「え?」

「…最近のお前らの態度は何だったんだ?」

「うん…あのね…」

少しためらうように考えた後にリナリーは覚悟を決めたように呟いた

「…私が頼んだの」

「……何?」

リナリーの告白に言いようのない衝撃を受ける神田
まさか恋人がそのような事を頼んでいたとは夢にも思っていなかった

「何だよ…アイツ等に俺を無視するように頼んだのか?」

「違うの!こんな事になるなんて思ってなかったの!」

「…何だよ?何を頼んだんだ?」

「……」

神田の質問にまた戸惑うような顔をしてしまうリナリー

「あのね…もうすぐ…神田の……」

「俺の?」





「…誕生日だから」
「…え?」
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