「ブックマン様…」

「アニタ殿…」

「コレを…」

一冊の本を差し出すアニタ

「コレは……」

受け取った本をパラパラとめくり内容を確認するブックマン

「この船の船員名簿でございます…この船に乗っている者は私を含め肉親がいません…」

「…と言うと？」

「せめてもの願いとして…どうかブックマン様の記録している歴史に遺して置いてくださいませ……」

深くお辞儀をするアニタ

「……任されよ…誰一人として欠ける事なく完全に遺そう…」

「…ありがとうございます」
……
…