狂い咲く人間の証明

「ミランダさん…」

ぐったりとソファーに座っている彼女…
彼女はとても疲労していた…
今私達がここにいれるのは彼女のお陰だ
貴女はとても優しい人…
出会って少ししかたってないけど私はそう感じた…
もっと沢山話をしたかったけどそれも叶わぬ願いなのだ…

「あ…アニタ…さん…」

私の姿に気付いてミランダが顔をあげる

「無理しちゃ駄目よ…貴女が一番疲れているのだから…」

「でも…でも!」

また顔を伏せてしまう
そうだ
彼女がイノセンスを解いたら船と船員…は海の藻屑と消える運命なのだ

「ミランダ…ありがとう」

「…え?」

「貴女のお陰で彼等…は…最後まで笑っていれるの…」

「でも…!」

「ミランダ…貴女には辛い事かもしれないけれど…どうか忘れないでいてあげて…」

「う…うぅ…」

私の言葉に涙を流してしまった…
その後

「っ絶対に忘れません!」

力強く言ってくれた
……
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