君の愛だけが僕のハートを壊す

「しばらく二人は同じ部屋で生活してもらうから」

「「えっ?」」

突然のコムイの言葉にミランダとアレンの言葉が重なる

「あの、コムイさん?どうして……」
ミランダは突然の同棲命令に信じられない様な顔をしている

「いやぁ実は教団内の増改築をそろそろ始めたくてねぇ?二人は恋人同士なんだし問題ないでしょ~?」
あっけらかんとした口調でコムイは答える

「あっあの……リナリーちゃんと同じ部屋は……」

「勿論リナリーは僕と一緒の部屋さぁ~、ふふ」

「そ、そうですよね……」

言うだけ言って去っていくコムイ

「あの、どうしましょうアレン君?……アレン君?」
先程のコムイの話を聞いてから一人何やらぶつぶつ言っているアレン

(ミランダさんと同じ部屋!男と女が一緒の部屋!チャンス?でも恋人同士だし、これはチャンスだ!ありがとうコムイさん!)
何やらませた考えを張らせるアレン

「ミランダさん!」

「アレン君?」
にっこりとアレンを見据えるミランダ

「信じてるわよ?」

「えっ?」

「信じてるわよ?」

「…………」






「ねぇラビ?二人きりなのに、部屋に二人きりでいたのに何もできなかった僕ってどうなのかなあ?」

「なんで俺に言いにくるさぁ?」
独り身の俺に嫌味か?そんな気持ちが込み上げているラビ

「ねぇ?まがりなりにも恋人同士だよ?将来の約束もしたのにさあ?」

(知るか……まがりなりにも英国紳士のくせに…俺なんてユウと同じ部屋なのに……)

「僕ミランダさんと愛し合いたい……」
「俺に言うなよ……」

その日ラビはアレンの愚痴に一日中付き合っていたという





(ああ、改築が終わるまでこの話聞かされ続けたらどうしよう……)

END
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