キスして欲しい

「そうなんだ…じゃあそんな悪い子にはお仕置きが必要だな…」

「え?」

ティキの言葉にビクリとリナリーが身体を揺らした

「リナリー…覚悟はいいか?」

「……はい」

「そうか…じゃあ目をつぶるんだ…」

「は、はい…」

ティキの言葉通りゆっくり目をつぶるリナリー

「………」

そんなリナリーにゆっくりと身体を近付けるティキ
目をつぶっていてもティキが近づいてくるのがわかるリナリー…
そんなリナリーの両肩にティキの手が乗せられた…



瞬間身体を震わせるリナリー…
次の瞬間…
……





ちゅっ。

「んっ……んん…?!」

リナリーが目を開いた瞬間にティキとリナリーの唇は離れた

「これで…」

「え?」

「…リナリーの初めては俺のものだな?」

「テ、ティキさん…今!」
リナリーは目を白黒させている

「さぁ?どうだと思う?」
「え、ええ!?」

「どうしたんだリナリー?お仕置きは終わったよ」

「え?…あ…」

リナリーは熱くなって来た頬に両手を当てて真っ赤になっている

「…足りない?」

「え?」

「…もっとしようか?オシオキ?」

「だ、大丈夫です!」

真っ赤になったリナリーは逃げるように部屋から出ていってしまった

「ははは…」

可愛いな、リナリーは
大丈夫だよ
俺は君を壊さない
君を壊したら俺も壊れちまう

ティキはベッドから立つと
煙草に火を点けた







「さて…今晩はどうしようかな?」

END
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