いつもここにいるよ

BonusTruck




「~♪」

鼻歌を歌いながら自分の家に戻って来たロード
自分の部屋に入るなり

「ろーとタマ!!」

机に寄りかけてあったレロがすごい剣幕(カボチャの顔で余り迫力はないが本人はいたって真剣)でロードに迫った

「こんな時間までどこ行ってたレロ!?伯爵様が心配してたレロ!!」

「ん~?悪かったよぉ♪」

ドコか楽しそうにレロの話を聞いているロード

「まったく…ん?…ろーとタマ?ゴミがついてるレロ」

そう言ってレロがロードの服のポケットから出ている草を抜き取った

「! それは…!!」

「あ~泥がついてバッチイレロ…」

そう言ってレロは草をゴミ箱へ捨てようとした…

「何してんだテメエ!」

ドゴォ!

「レロ~!?」

瞬間レロにロードの蹴りが飛んだ

「ろ、ろーとタマ…?」

「出ていけよ!」

ドアからレロを放り投げるロード

レロオォォ…

扉の外にレロの叫びがこだました

「ったく…」

危うく捨てられそうになった草笛を拾い
窓の方へ向かうロード
窓を開けると
先程まで見ていた月が見えた

(アレンはまだ月、見てるかな…?)

手にした草笛を吹いてみた
一瞬だけだが高い音色が出せた
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