いつもここにいるよ
二人で街を歩くのは楽しかった
アレンの案内する場所を楽しそうに見てくれるロード
アレンはロードが敵である事を忘れ、ロードもアレンを敵であることを忘れていた
そんな楽しい時間はアッという間に過ぎ
いつの間にか二人の目に映る光は家の窓から漏れる光と月明かりだけとなっていた
二人は月明かりの下
草原に座り月を見ていた
「…月が綺麗だね」
「…そうだね」
別れの時間を惜しむかのように何と無くの言葉を口にする二人
やがて無言になる二人
~♪
「?」
月を見ていたロードの耳に何やら高い音が聞こえてきた
音の聞こえる方を振り向くと何やらアレンが口にくわえた物が音を出していた
「アレン?何ソレ?」
「ん、草笛だよ?ほら…」
アレンは口に加えていた草をロードに見せた
「へぇ~アレンは器用だね?」
「ロードもやってみる?」
「え?」
アレンは手頃な草を一枚地面か引きちぎってロードに手渡す
手渡された草をアレンの見よう見真似で吹いてみるロード
しかし息が空回りする音しか出なかった
「ん~どうやんだよコレ?」
「ふふ、コツがあるんだよ…」
ロードの前で得意げに草笛を吹いて見せるアレン
何故かわからないが二人とも
こんな事をしている時間が今日一番楽しいと思った
「…あ、あのさぁアレン?今日は来てくれてありがとな…」
「え?」
「本当は今日来てくれないんじゃないかなって思ってたんだぁ…」
「ロード…」
「へへ…楽しかったよアレン」
「僕も…楽しかったよ」
「なぁ…アレン、もっと強くなれよ?…今のままじゃ駄目だよ」
「え?」
「…人間は嫌いだけど…お前の事は好きだからな」
「え!?ろ、ろーど!?」
「へへ…またデートしような!」
「あ、ロード!」
アレンが名前を呼ぶよりも早く
ロードはまた風よりも早く去って行ってしまった
「デート…か…」
月を見るアレン
アレンはまだこの場から去りたくなくて
今度はドコで逢えるのかな…
なんて事を考えながら
草笛を吹いた
その音色は風に乗って
夜空へと消えていった
END
アレンの案内する場所を楽しそうに見てくれるロード
アレンはロードが敵である事を忘れ、ロードもアレンを敵であることを忘れていた
そんな楽しい時間はアッという間に過ぎ
いつの間にか二人の目に映る光は家の窓から漏れる光と月明かりだけとなっていた
二人は月明かりの下
草原に座り月を見ていた
「…月が綺麗だね」
「…そうだね」
別れの時間を惜しむかのように何と無くの言葉を口にする二人
やがて無言になる二人
~♪
「?」
月を見ていたロードの耳に何やら高い音が聞こえてきた
音の聞こえる方を振り向くと何やらアレンが口にくわえた物が音を出していた
「アレン?何ソレ?」
「ん、草笛だよ?ほら…」
アレンは口に加えていた草をロードに見せた
「へぇ~アレンは器用だね?」
「ロードもやってみる?」
「え?」
アレンは手頃な草を一枚地面か引きちぎってロードに手渡す
手渡された草をアレンの見よう見真似で吹いてみるロード
しかし息が空回りする音しか出なかった
「ん~どうやんだよコレ?」
「ふふ、コツがあるんだよ…」
ロードの前で得意げに草笛を吹いて見せるアレン
何故かわからないが二人とも
こんな事をしている時間が今日一番楽しいと思った
「…あ、あのさぁアレン?今日は来てくれてありがとな…」
「え?」
「本当は今日来てくれないんじゃないかなって思ってたんだぁ…」
「ロード…」
「へへ…楽しかったよアレン」
「僕も…楽しかったよ」
「なぁ…アレン、もっと強くなれよ?…今のままじゃ駄目だよ」
「え?」
「…人間は嫌いだけど…お前の事は好きだからな」
「え!?ろ、ろーど!?」
「へへ…またデートしような!」
「あ、ロード!」
アレンが名前を呼ぶよりも早く
ロードはまた風よりも早く去って行ってしまった
「デート…か…」
月を見るアレン
アレンはまだこの場から去りたくなくて
今度はドコで逢えるのかな…
なんて事を考えながら
草笛を吹いた
その音色は風に乗って
夜空へと消えていった
END