いつもここにいるよ
………
……
…そしてあっと言う間に三日が経った
幸いにして三日の間に特に目立った事件もなかったのでアレンは時間を自由に使う事が出来た
しかし当日になって、会う時間の約束や待ち合わせなどしていなかった事に気付いたアレンは仕方なくお昼頃にロードと会った場所へと向かった…
(…時間も場所も約束してなかったから、どうしよう…)
と、アレンがロードと会った場所へ行くと…
そこには既にロードがいた
…遠くから見ても明らかに不機嫌そうだ
アレンは慌ててロードの元へと走った
「ロ、ロード?」
「………」
アレンの呼びかけに答えようとしないロード
「あの…ロー…」
「遅い!!」
ロードが大声を出す
「何だよなぁ!男と女が待ち合わせして男が遅れてくるのって最低なんだからな!」
待ちくたびれた待ち人にロードが責め立てる
「え…でも……」
「言い訳すんなよ!!みっともない!!」
アレンに喋らせる機会を与えようとしないロード
「あ…ゴメン…」
「…それだけかよ?」
「…ロード、本当にゴメン、待たせちゃったのは謝る…けど…」
「けど?」
「…僕達時間の約束なんてしてないよ?」
「……え?」
「だってあの時『三日後にまたくるから』って言ってさっさと帰っちゃったじゃないか、こっちは連絡手段なんてないし」
「あ~…う~…」
アレンの言葉を聞いて目が泳ぎだすロード
どうやら自分の言った言葉を思い出し、アレンを怒鳴り付ける資格はない事に気付いてしまった様だ
しかし謝りたくはないようだ
「な、なんだよ!男だったら時間がわからなかったら泊まりがけで待つぐらいの根性見せろよな!!」
「…ちなみに場所の約束もしてないよ?ココしか心当たりがなかったから」
「…う、うるさいな!とにかく今日はアレンが僕を楽しませろよな!」
「…うん、一応連れていく所は決めてるけど」
「じゃあさっさと案内しろよ!」
「ハイハイ…」
ぎゃあぎゃあとまくし立てる少女に観念してアレンはロードに手を差し出した
「ん?何?」
ロードは差し出された手の意味が解っていないようだ
「いや…遅れたお詫びにエスコートしようと…」
「え……?」
差し出された手とアレンの顔を交互に見てロードはアレンの言っている事を理解した
「な、何言ってんだよ!恥ずかしくて手なんて握れるかよ!」
「でも…」
「い、いいからさっさと歩けよ!後ろから付いていくから!」
「…わかったよ、行こう」
差し出した手を引っ込め
(引っ込めた時にロードの表情が少し残念そうに見えた気がした)
歩き出したアレン
その時背後からロードに名前を呼ばれた
「ア、アレン」
「はい?」
「…て……とう」
「え?」
蚊の鳴くような小さなロードの声はアレンには聞こえていなかったようだ
「~なんでもない!」
何なんだ…一体…
頭をポリポリと掻きながら歩くアレン
その後ろをロードが黙ってついてくる
……
…そしてあっと言う間に三日が経った
幸いにして三日の間に特に目立った事件もなかったのでアレンは時間を自由に使う事が出来た
しかし当日になって、会う時間の約束や待ち合わせなどしていなかった事に気付いたアレンは仕方なくお昼頃にロードと会った場所へと向かった…
(…時間も場所も約束してなかったから、どうしよう…)
と、アレンがロードと会った場所へ行くと…
そこには既にロードがいた
…遠くから見ても明らかに不機嫌そうだ
アレンは慌ててロードの元へと走った
「ロ、ロード?」
「………」
アレンの呼びかけに答えようとしないロード
「あの…ロー…」
「遅い!!」
ロードが大声を出す
「何だよなぁ!男と女が待ち合わせして男が遅れてくるのって最低なんだからな!」
待ちくたびれた待ち人にロードが責め立てる
「え…でも……」
「言い訳すんなよ!!みっともない!!」
アレンに喋らせる機会を与えようとしないロード
「あ…ゴメン…」
「…それだけかよ?」
「…ロード、本当にゴメン、待たせちゃったのは謝る…けど…」
「けど?」
「…僕達時間の約束なんてしてないよ?」
「……え?」
「だってあの時『三日後にまたくるから』って言ってさっさと帰っちゃったじゃないか、こっちは連絡手段なんてないし」
「あ~…う~…」
アレンの言葉を聞いて目が泳ぎだすロード
どうやら自分の言った言葉を思い出し、アレンを怒鳴り付ける資格はない事に気付いてしまった様だ
しかし謝りたくはないようだ
「な、なんだよ!男だったら時間がわからなかったら泊まりがけで待つぐらいの根性見せろよな!!」
「…ちなみに場所の約束もしてないよ?ココしか心当たりがなかったから」
「…う、うるさいな!とにかく今日はアレンが僕を楽しませろよな!」
「…うん、一応連れていく所は決めてるけど」
「じゃあさっさと案内しろよ!」
「ハイハイ…」
ぎゃあぎゃあとまくし立てる少女に観念してアレンはロードに手を差し出した
「ん?何?」
ロードは差し出された手の意味が解っていないようだ
「いや…遅れたお詫びにエスコートしようと…」
「え……?」
差し出された手とアレンの顔を交互に見てロードはアレンの言っている事を理解した
「な、何言ってんだよ!恥ずかしくて手なんて握れるかよ!」
「でも…」
「い、いいからさっさと歩けよ!後ろから付いていくから!」
「…わかったよ、行こう」
差し出した手を引っ込め
(引っ込めた時にロードの表情が少し残念そうに見えた気がした)
歩き出したアレン
その時背後からロードに名前を呼ばれた
「ア、アレン」
「はい?」
「…て……とう」
「え?」
蚊の鳴くような小さなロードの声はアレンには聞こえていなかったようだ
「~なんでもない!」
何なんだ…一体…
頭をポリポリと掻きながら歩くアレン
その後ろをロードが黙ってついてくる