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今日はティキさんと遊園地(あるのか?と言うツッコミは無しで)に遊びに来ています…
でも…


「あ、リナリー、そこに段差あるから気をつけて?」

「リナリー、目が赤いよ?ちゃんと寝てるのかい?」

「リナリー、口元にアイスついてるよ?」

リナリー…リナリー…
……

うん?
私って何て言うかその…
妹扱い…?
…恋人扱いされてないような気が…

年上の彼が自分を恋人に見てくれていないんじゃないか…
そんな考えが頭に浮かんで顔を暗くしてしまったリナリーにティキが声をかける

「どうしたんだリナリー?暗い顔して?」

「ティキさん…」

そうだ…ちゃんと言わなくちゃ!
妹扱いは嫌って…!

「あの…!ティキさん!」

「あ、クレープ屋があるな?リナリー食べる?」

「ハイ♪」

「じゃあちょっと待ってて…」
……


もぐもぐ…
あ~やっぱりクレープって生クリームと生地の組み合わせが絶妙よね…
美味し…
……



ハッ!?

な、何私ったら甘いものに釣られてるのよ!?
これじゃあ益々泥沼じゃないの!!


「あ、あの!ティキさん!」

「ん?どうした」

「私の事妹扱いしてませんか?」

「妹扱い…?俺が?どうしてだい?」

「だ、だってさっきからティキさん私に過剰に優しくしてる気がして…私まるで恋人じゃなくて妹みたいで…」

「ハハハ…リナリーが妹だったら嬉しいな」
ティキの脳裏に生意気な妹の姿が浮かぶ…が
リナリーはティキの一言にショックを受けてしまった

「わ、私!」

「ん?」

「ティキさんの妹は嫌です!妹じゃなくて…その…!」

「…リナリーは俺の恋人だよ」

「…え?」

「ゴメンな、リナリーがそんな風に思ってるだなんてわからなくて…」

少し恥ずかしそうに、リナリーの目を見て話すティキ…

「大切だから…大事にしたいって思ってついつい行き過ぎてたみたいだな…」

「ティキさん…」

「でもなリナリー?俺がリナリーを妹扱いしてる訳ないだろう?だって…」

「え?」

笑みを浮かべたティキがリナリーの耳元で囁く









「リナリーが妹だったら俺はリナリーに『あんな事』してないよ?」

それを聞いたリナリーは脳裏にティキからされた『あんな事』を思い出し赤面した…
ティキはそれを見て楽しそうに笑っていた…

END
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