L×L短編集

「駄目だリナリー!結婚なんてぇ!」

今日も今日とてリーバーの一言に奇声とも言える大声をあげながら跳び起きるコムイ…
そしてその光景を見ていた少女…


「はぁ……」

「ん、どうしたのリナリー、ため息なんて吐いてさぁ?」

「あ、ラビ…ん~ちょっとね…」

苦笑とも言える笑顔をラビに向けるリナリー

「何々?どうしたのよ、何か悩み事があるのなら俺に話してみてよ」

無邪気な笑顔をリナリーに向けているラビ、リナリーもその笑顔を見て笑顔になる

「ん、別にたいした事じゃないんだけど…」

「何が?」

「…………」

少し考えてから再び苦笑しながらリナリーはラビに悩みを話した







「……私って結婚出来るのかしら?」

「…はっ?」

リナリーの言葉に目が点になってしまうラビ

「…何それ?」

「だって兄さんが……」

二人でコムイの方を見る


『駄目だ駄目だ相手は誰だぁ!!』

『五月蝿い!仕事してくださいよ室長!!』

ぎゃあぎゃあ……



「「…………」」

その光景に二人して言葉を失ってしまう

「…私を大事にしてくれてるのは嬉しいんだけどね……あれじゃあ本当に結婚させてもらえなさそうでしょ?」

少し困ったような嬉しいような…そんな顔をしているリナリー
そんなリナリーにラビは笑いながら……

「まあ…いき遅れたら俺が貰ってやるよ♪」

と笑顔で言った
その言葉にリナリーは…

「もう…からかわないでよラビったら…ふふ」

特に表情を変える事なくラビの放った『冗談』に笑ってみせた

「……うん」

「ありがとうねラビ、それじゃあ…」

そこでリナリーは用があるのか手を振ってラビと別れた

「ん~またねぇ」

ラビも笑いながらリナリーに手を振ってみせる、そしてリナリーの姿が見えなくなった時…



「からかったつもりはないんだけどなぁ…?」

と呟いた…

END
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