L×L短編集




「……ねぇラビ?」

少し不機嫌そうにリナリーがラビに言う

「ん~?何リナリー?」

不機嫌なリナリーに気付かずにのほほんと振り向くラビ、リナリーはそんなラビを見て更に不機嫌になる

「……今日が何の日か解る?」

「今日……?あぁ、誕生日おめでとうリナリー」

「…それだけ?」

「? 何が?」

「………」

「?」

不機嫌な顔のリナリーを見ても普段と変わらない何処か笑みを含んだ顔を続けているラビ
そんなラビを見ていたリナリーが呆れたようにため息を吐く

「はぁ…私の誕生日なのにそれだけなのね…」

「…何だよぉ?ちゃんとプレゼントは用意してるよぉ?」

「! そうじゃなくて…!」

「え?」

不機嫌そうな顔をしていたリナリーの顔が段々と朱に染まっていく…そして…

「…いつも以上に愛してくれたりしないの?」

「へ?」

リナリーの言葉にキョトンとしてしまうラビ
リナリーは恥ずかしそうに下を向いてしまう…
そんなリナリーに…

「……別に特別な事はしないさぁ?」

いつも通りの言葉をかけるラビ

「…どうしてよ」

ラビの言葉を聞いて残念そうな顔になるリナリー

「え~?だってさぁ…」

「…え?」

下を向いてしまったリナリーに近づき耳元に顔を近づけたラビがリナリーに囁いた…






「…俺は毎日全力でリナリーを愛してるからね」

そう言ってリナリーの髪に一つキスを落とすラビ…
リナリーはその行為に

何よ…普段こんな事しないくせに……

と、やはり自分はラビが好きで…
ラビからの愛してると言う言葉に幸せを感じている自分がいたという…


END
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