A×L短編集




「今日から科学斑を手伝わないでください」

「……へ?」

突然部屋ににやって来たかと思うとアレン君はいきなり私にこう言った

「え~とアレン君…?どういう……」

突然のアレンのお願いに困惑しているリナリーに更にアレンは言葉を続ける

「それからコムイさんにコーヒーを煎れに行くのも止めてください」

「は?」
兄さんにコーヒーを煎れないで?

仕事で疲れている兄にコーヒーを煎れる事、それはリー兄妹が言葉では言わないが互いに大切にしている事である
突然やって来たアレンに数少ない兄妹の大切なスキンシップを止めろと言われてリナリーは苛立ちを覚えた

「ちょっと!どうして私が科学斑を手伝ったり兄さんにコーヒーを煎れるのを止めなくちゃいけないのよ!」

そしてその苛立ちをそのまま言葉に含んでアレンにぶつけた
言われたアレンはリナリーの言葉に反発するでもなく臆するでもなく、顔を赤らめながらこう言った



「…僕が少しでも長くリナリーと一緒にいたいからじゃいけませんか?」

「…へ?」







それからリナリーの部屋には顔を赤くしながらしゅんとしてしまったアレンと…
予想外のアレンの言葉としぐさに顔を赤らめながらあたふたしているリナリーがいたという…

END
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