K×L短編集


神田が自宅に戻り部屋のドアを開けると、先客が自分のベッドに横になり漫画を読んでいた。

「あ、ユウお帰り~」

「リナ…窓には鍵掛けてたはずだぞ…」

「うん、だから玄関から入ったよ。帰りはベランダから帰るから靴はそっちに置いてあるし」

視線を神田から漫画に戻したリナリーはあっけらかんとそう言った。
付き合いの長い幼馴染は神田の部屋を少年漫画が置いてあるもうひとつの自分の部屋と思っているようだ。
ベッドに横になりながら無意識に脚をパタパタと動かして漫画を読むリナリーの姿をみて思わず神田は視線をそらす。

「おいリナ、スカートが…」

「ん~?いいじゃない、私とユウの仲なんだから」

高校生にもなってこの貞操観念の低さは…

「チッ…んなこと言って今後何か起きたらどうすんだ?」

「え…!?」

神田の言葉にリナリーは視線を漫画から神田に移した。
その顔は驚きと…何故だかわからなかったが頬が朱に染まっていた。

「………なんだよ?」

不思議そうに神田はリナリーに問う。
神田の言葉にリナリーはおずおずと口を開いた。

「ユウは私に"ナニか"するつもり、なの…?」

「ばっ!ち、違うっ!そう言う意味じゃない!」


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