A×M短編集



「Trick or treat?」

「……え?」

トントンっと誰かが部屋の扉をノックした
扉を開けてみると見覚えのあるカボチャのかぶり物をした人物が立っていた

「……アレン君?どうしたの?」

「Trick or treat?」

「え?……あぁ今日は…」

そうだ、今日はハロウィンだわ

「Trick or treat?」

「え~と…?」

アレン君は私に先程から同じ質問を繰り返す
しかし私はアレン君の望むものを生憎と持っていなかった

「ごめんなさいアレン君、今は何も持ってないの」

「……わかりました」

やっと違う言葉を発したアレン
ミランダの返答を聞いたアレンはゆっくりとミランダに近づいた
この時ミランダは気付いていなかった
アレンが望んでいるのは『お菓子』ではなく…

「じゃあ『悪戯』しちゃいますね♪」

「え…きゃあ!」

この後ミランダがアレンにどんな『悪戯』をされたかは本人達のみぞ知る事である…

END
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