A×M短編集




……

「プレゼントは…僕です!」
嬉しそうに、顔を赤らめながらミランダにプレゼントの内容を告げるアレン

「え…?」
アレンから誕生日プレゼントの内容を聞かされたミランダは呆気に取られている

「さぁどうぞ!煮るなり焼くなりミランダさんの好きにしてください!」
そんなミランダに気付かずにもじもじと恥ずかしそうにしているアレン

「…アレン君」
何故かミランダは悲しい顔をしている
ミランダの悲しげな顔に気付いたアレンは驚きを隠せなかった

「あの…ミ、ミランダさん?」

「…アレン君何を言っているの?」

「ミランダさん!?」

いつもとは違う険しい顔のミランダにアレンの心臓が一瞬止まりそうになる…
そしてアレンの頭の中はパニックになる

(ミ、ミランダさんがあんな怖い顔をしてる!あぁ!やっぱりプレゼントが僕なんて甘い考えだったんだ…あぁ…どうしようどうしよう!?)

「アレン君…?」

「は、はい!?」

「プレゼントが貴方だなんて馬鹿な事言わないで…だって…」
アレンはミランダからお叱りの言葉が来るものだと思って身体を強張らせた、そして自分を見ているミランダの目がとてつもなく冷たいものに見えて…とてもじゃないが目を合わせていられなくなくなったアレンは下を向いてしまう……がミランダの口からは意外な言葉が紡がれた






「…だって…貴方はとっくに私のものでしょう?」

「………へ?」

顔を上げたアレンが見たものは優しく微笑んでいるミランダであった

「……ミランダさん?」

「ふふ♪」

にこにこと微笑んでいるミランダの顔を見て、からかわれた事に気付いたアレンの目にうっすらと涙が浮かんでいる

「うわぁ~んミランダさん!大好きですぅ!!」

目に涙を浮かべたアレンがそのままミランダに抱き着く
そんなアレンを優しく抱き留め頭を撫でているミランダ

「うふふ…ゴメンねアレン君♪」

なんだかんだでやっぱり両想いで…
なんだかんだでやっぱりいつも通りな二人であった

END
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