紅茶とコーヒーと子供と大人

「神田君と間接キス……しちゃった…」

自分の飲んでいた紅茶の飲み口を見せるミランダ
その行為に…

…ボンッ!!

神田が音を立てて真っ赤になった…

「なななななな何だ、そっそのくらいで!こっちが恥ずかしいじゃねえか!」

慌てふためいたように神田が声を出す

「ご、ごめんなさい!気持ち悪かったわよね!?」

神田の大声にミランダが怯えたような声を出してしまったので
神田はそれを否定しようとした
するとこんな言葉が口から出た


「気持ち悪い訳ねぇだろ!」


「…え?」

神田の言葉に驚いているミランダ…
しかし一番驚いているのはその言葉を言った神田自身であった

(し、しまった!もう少し考えてから喋れば……!だぁあ!顔を赤くするなミランダ!あ~///!?)

頭の中がパニックになった神田

(あ~!気まずい!チッ!ミランダが間接キスなんて言うから……!……そうか!)

何かを閃いた神田
その考えもやはり慌てていたせいか…
ちょっとおかしな理論だった

「ミランダ!」

「は、はい!?」

神田はミランダに声をかけると…
ミランダに飲ませたコーヒーを持ち
ミランダの目の前で
ミランダが口付けた所に口を付けコーヒーを一気に飲み干した

「…え?」

何が起こったかわからないという顔をしているミランダにコーヒーを飲み干した神田が…

「……こだ」

「え?」

「これでおあいこだ!」
とやはり顔を真っ赤にしながら言ったのだった…
その気迫にミランダは

「はい…」

と思わず答えていた…

「……よし」

ミランダの答えに満足したのか神田は黙々と朝食の続きを取り始めた…
ミランダも…
何かがおかしい事を感じながら仕方なしに朝食を食べ始めた…

そしてそのまま言葉を交わす事なく…
二人とも黙ったまま朝食を食べたのだった…

何故かお互い顔が紅く
目を合わせては下を向きながら…


END
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