竹馬の友

やっぱり友達はいいもんだ…
………
……






「ようリーバー!久しぶり!」

「李佳!?」

科学室まで資料を運んでいた俺はいきなり目に映った人物に驚き危うく資料を廊下にぶちまけるところだった

「久しぶりだな!どうしたんだ!」
落っことしそうになった資料の束を整え李佳に走り寄るリーバー

「いやぁウチの支部長が本部室長に用があるって言うから今後の勉強の為について来たんだ、俺だけじゃないぜ?蝋花やシィフも来てる」

「そうか…懐かしいな…」

「まったく…お前だけ本部に行っちまって…しかも班長だって?こっちはやっとアジア支部科学班見習いだってのに……」

「そりゃ、やっぱ俺が出来る男だからな!」

「はっ!出来る男は頭に冷え○タなんて貼らないね…」

「あ!」
言われて額に手をやると科学班には欠かせない癒しグッズの一つ…
冷え○タが額にくっついていた…
そして……


ドササッ!


「うわ!」
「ああぁ!」

片手を離したせいで資料が腕から落ちてしまった
散らばり落ちた資料を李佳が一緒に拾ってくれた…

「まったく…何やってんだ……」
呆れた顔をしながらも手は資料を拾っている李佳

「……面目ねぇ」

「………リーバー」

「ん?」

「……お前は凄いよな」

「あ?何言って…」

リーバーの口が動こうとした時…


『うおおぉ!コムイぃ!これはどういう事だああぁ!?』

廊下に響き渡る大声が聞こえて来た

「なっ何だ?」

「あ~あの声はウチの支部長だな……悪いリーバー、俺ちょっと行ってくるわ」

「あ、あぁ」

集め終えた資料をリーバーに渡すと声の聞こえた方へ走っていく李佳
そして一人残されたリーバーは残りの資料を拾うのだった…

(変わってないな…)
資料を拾いながら一人思う…
そして落ちた資料を集め終えると…

「さて!俺も行くか!」

友がいる科学室へと歩き出した…



END
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