教団怪談狂想曲
最近教団では妙な噂が広まっている…
教団の内部で幽霊が出るというのだ…
初めにそれを目撃したのはリーバーだった
「……あれは俺が真夜中…どうしても必要な資料を図書室に取りに行った時だった……資料を取り終えた俺は食堂の側を通り掛かった時、窓に奇妙な大きい影を見たんだ……白く…ゆらゆら揺れていて…!そんで振り返った俺は…!」
「気絶したんですね?」
「……ああ…」
アレンの問いに力無く答えるリーバー
「はっ…だせぇ…」
「うるせぇ神田ぁ!怖かったんだよ!」
朝…気絶していたリーバーを見付けた神田はさもありえないと言う顔をしていた
「…幽霊なんているわけねぇだろ」
「でも俺は見たんだ!深夜の食堂の中でゆらゆらゆれている白いでかい何かを!!」
「………65さんと見間違えたんじゃないですか?」
「あのなぁアレン?俺が同僚と幽霊を見間違えるような男だと思うか?」
「はぁ…」
でも僕65さんの正体が未だにわからないんですが…
「とにかく!教団の中には何かいるのは確かなんだ!」
そんな馬鹿な……
その時の二人は知らなかった
その日から真夜中にその白い何かを見たという者が後を絶たなくなるのを…
(最初は深夜まで作業をしている科学斑が疲れていたから何かと見間違えたんじゃないかという線が出ていた)
「これは由々しき事態だよ諸君!」
コムイが科学室の机を乱暴に叩く
初めは
リーバー君~?科学斑の君が幽霊なんか信じちゃあ困るよぉ~
と笑っていたコムイだがあまりにも目撃証言が多く
コムイの元に膨大な量の なんとかしてくれ! と書かれた嘆願書の山が届くとどうにかしない訳にもいかなくなった
「それで…僕達にどうしろって言うんですか?」
「なんで俺が…」
コムイの目の前の二人…アレンと神田が声を上げる
「決まってるじゃない!幽霊退治だよ!」
「「はぁ?」」
何を言ってるんだこの人は…
「……でもコムイさん?噂だとその白いの…食堂でしか見かけられてないとか…それに皆怖がって逃げるだけで誰も被害に合ってないとか…」
「いや!被害者が一人だけいる!ジェリー君だ!」
「本当ですか!?……でもジェリーさん今日食堂にいましたよ?」
「まあ正しく言うとジェリー君じゃなくて調理室なんだ?ジェリー君が言うにはね?その白いのが現れるようになってから調理室の食材が毎晩減ってるんだって?」
「……それが何だってんだ?」
イマイチ被害がよくわかっていない神田にコムイがわかりやすく説明した
「あ~ジェリー君が嘆いていたなぁ~『大変!神田ちゃんの為の特製天麩羅蕎麦の材料がなくなってる!』って…」
「何ぃ!!」
なんともわかりやすい神田である
「まあ幽霊が食材をどうしてるかは今は置いておいてだよ…?仮に…それが千年伯爵のスパイか何かだったらどうするんだい?それこそ教団の終わりだよ?」
「………」
「………」
二人共コムイの言葉に真剣な顔をする…
「そんな訳だから!早速今夜真相を暴いてよ!たのんだよ!」
そんなコムイの言葉を受けて…
その日の深夜…
教団の内部で幽霊が出るというのだ…
初めにそれを目撃したのはリーバーだった
「……あれは俺が真夜中…どうしても必要な資料を図書室に取りに行った時だった……資料を取り終えた俺は食堂の側を通り掛かった時、窓に奇妙な大きい影を見たんだ……白く…ゆらゆら揺れていて…!そんで振り返った俺は…!」
「気絶したんですね?」
「……ああ…」
アレンの問いに力無く答えるリーバー
「はっ…だせぇ…」
「うるせぇ神田ぁ!怖かったんだよ!」
朝…気絶していたリーバーを見付けた神田はさもありえないと言う顔をしていた
「…幽霊なんているわけねぇだろ」
「でも俺は見たんだ!深夜の食堂の中でゆらゆらゆれている白いでかい何かを!!」
「………65さんと見間違えたんじゃないですか?」
「あのなぁアレン?俺が同僚と幽霊を見間違えるような男だと思うか?」
「はぁ…」
でも僕65さんの正体が未だにわからないんですが…
「とにかく!教団の中には何かいるのは確かなんだ!」
そんな馬鹿な……
その時の二人は知らなかった
その日から真夜中にその白い何かを見たという者が後を絶たなくなるのを…
(最初は深夜まで作業をしている科学斑が疲れていたから何かと見間違えたんじゃないかという線が出ていた)
「これは由々しき事態だよ諸君!」
コムイが科学室の机を乱暴に叩く
初めは
リーバー君~?科学斑の君が幽霊なんか信じちゃあ困るよぉ~
と笑っていたコムイだがあまりにも目撃証言が多く
コムイの元に膨大な量の なんとかしてくれ! と書かれた嘆願書の山が届くとどうにかしない訳にもいかなくなった
「それで…僕達にどうしろって言うんですか?」
「なんで俺が…」
コムイの目の前の二人…アレンと神田が声を上げる
「決まってるじゃない!幽霊退治だよ!」
「「はぁ?」」
何を言ってるんだこの人は…
「……でもコムイさん?噂だとその白いの…食堂でしか見かけられてないとか…それに皆怖がって逃げるだけで誰も被害に合ってないとか…」
「いや!被害者が一人だけいる!ジェリー君だ!」
「本当ですか!?……でもジェリーさん今日食堂にいましたよ?」
「まあ正しく言うとジェリー君じゃなくて調理室なんだ?ジェリー君が言うにはね?その白いのが現れるようになってから調理室の食材が毎晩減ってるんだって?」
「……それが何だってんだ?」
イマイチ被害がよくわかっていない神田にコムイがわかりやすく説明した
「あ~ジェリー君が嘆いていたなぁ~『大変!神田ちゃんの為の特製天麩羅蕎麦の材料がなくなってる!』って…」
「何ぃ!!」
なんともわかりやすい神田である
「まあ幽霊が食材をどうしてるかは今は置いておいてだよ…?仮に…それが千年伯爵のスパイか何かだったらどうするんだい?それこそ教団の終わりだよ?」
「………」
「………」
二人共コムイの言葉に真剣な顔をする…
「そんな訳だから!早速今夜真相を暴いてよ!たのんだよ!」
そんなコムイの言葉を受けて…
その日の深夜…
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