プレゼント

「アレン君、何か欲しい物ある?」
突然ミランダさんがそんな事を僕に言う

「突然どうしたんです?」

「だって…私アレン君に誕生日プレゼントあげてないから…」

「あ…」
言われて気付いた…

「そんな…今更悪いですよ…」

「そんな事言わないで…何かないかしら?」

「う~ん?でも、これといって欲しい物もないですし…」

「じゃあアレン君?私にして欲しい事はないかしら?」

「して欲しい事?」

「うん、私に出来る事なら何でも…」

「何でも…?」
ミランダの言葉を聞いてからアレンの目が妖しく光る、そしてその妖しい空気をミランダは感じ取った

「本当に何でもいいんですね?」

「わっ私に出来る事だからね!?」

「勿論です…貴女にしか出来ません」

「なっ何かしら?」

「僕と子ど…」

「駄目!!」

(まだ最後まで言ってないのに…)

「だっ駄目よ!まだアレン君には早過ぎるわ!」

「じゃあいつならいいんです?」

「とっとにかく今はまだ駄目!他の事にして!」

「他の事ですか?」

(ドキドキ…)

「じゃあミランダさん、僕にキスしてください」

「エ!?」

「だってキスするときいつも僕からなんですもん、ミランダさんからは恥ずかしがってしてもらってないですから」

「私から…」

「お願いします」
それだけ言ってアレンは目を閉じる

ドキドキ…
(ううう…恥ずかしい…でも、恥ずかしいのは一瞬よ!それにアレン君が望んでいるんだもの!ミランダ!ファイト!)
自分で自分を励まし終えると

(ゴクっ)「じっじゃあ…行きます!」

「はい」
ミランダの顔が目を閉じたアレンに近づく…


ちゅっ


「おっ終ったわ!」

(う~ん?僕は満足してないけどコレ以上望むとミランダさんが大変な事になりそう…)

「…ありがとうございました最高のプレゼントです」
にっこりとアレンが微笑む

「よっ喜んでくれて私も嬉しいわ」
…………
………
……







(ああ恥ずかしかった…)
顔を下に向けて恥ずかしがっているミランダ…そこにアレンが声を掛ける

「そうだ、ミランダさん?いい機会だから言っておきますね?」

「なっ何かしら?」

「ミランダさんがキスしたいときは僕がミランダさんにキスしたい時でもありますからしたくなったら遠慮しないでくださいね?」

「///…はい」

「~♪」

END
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